神様がくれたプレゼント
「俺は美桜の言う通り、Shoだよ。今までは、顔を出さないで歌ってきた。事務所も意見が2つに別れたんだ。俺の顔はイケメンだから顔と歌両方で攻めたらヒットすると言われてた。でもあえて俺は顔を封印した。歌の実力だけで勝負したかったから」

翔の真剣さが伝わった。

私も真剣に翔の話を聞いた。本当に実力があるから出来ること。現在、Shoは曲を出せば必ず上位にランキングされる。そこまで上り詰めたのだ。

「ごめんなさい。本当のこと言わなくて」

翔は私に頭を下げた。


「俺が職業を隠していたせいで、不安がらせてごめん……」

「私こそごめんなさい。話もちゃんとしないで勝手にいなくなって……」

「美桜、こんな俺だけど、ずっとそばにいてほしい」

翔は私を抱きしめた。




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