隣の席
書き終えたのか、柚月君は手のひらで文字を隠すことをやめた。

そして、私の視界に柚月君の文字が追加された。

「お前の反応がかわいいから、ついつい意地悪したくなんだよ」

「え??」

思わず声が出てしまった。

用紙の端に書かれた「かわいい」の4文字に、私は驚いた。そして、同時に嬉しさがじわじわと湧き上がってきた。
< 5 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop