かりそめ夫婦のはずが、溺甘な新婚生活が始まりました
それというのも、目が合っただけで汚物を見るような目をされ、すれ違うたびに『クズ』とか、『最低男』とか散々な言葉を言われていたから。
学校では常に小毬の隣にピタリと寄り添い、声をかけたくてもかけられない俺に気づくと、わざと小毬にべったりくっ付いていた。そして勝ち誇った顔をして俺を見ていた。本当、いい性格をしていると思う。
だけど小毬の一番の理解者であり、俺以外の男も追い払ってくれていたから、そこは感謝している。
それに吉井の言う通り、俺はクズで最低な男だと自覚している。
でも今は昔とは違う。間違いに気づき、過去を後悔している。これからは自分の都合で小毬を傷つけたくないし、大切にしたい。
それを吉井にもわかってほしいと思う。……あいつは小毬の親友だから。
少しでも吉井の好感度を上げたくて、必死に考えた昼食のメニュー。他に冷製パスタと手作りプリンを用意したが……どうだろうか、口に合うといいが。
「うわぁ、コーンスープもおいしそう。ねぇ、味見してもいい?」
「あぁ、ちょっと待ってろ」
食器棚から小皿を取り、少しだけ盛って渡すと、小毬はそれをおいしそうに飲んだ。
「すごくおいしい……! きっと由良もびっくりすると思う!」
必死に褒める小毬が可愛くて、にやけそうになるのを必死にこらえた。
学校では常に小毬の隣にピタリと寄り添い、声をかけたくてもかけられない俺に気づくと、わざと小毬にべったりくっ付いていた。そして勝ち誇った顔をして俺を見ていた。本当、いい性格をしていると思う。
だけど小毬の一番の理解者であり、俺以外の男も追い払ってくれていたから、そこは感謝している。
それに吉井の言う通り、俺はクズで最低な男だと自覚している。
でも今は昔とは違う。間違いに気づき、過去を後悔している。これからは自分の都合で小毬を傷つけたくないし、大切にしたい。
それを吉井にもわかってほしいと思う。……あいつは小毬の親友だから。
少しでも吉井の好感度を上げたくて、必死に考えた昼食のメニュー。他に冷製パスタと手作りプリンを用意したが……どうだろうか、口に合うといいが。
「うわぁ、コーンスープもおいしそう。ねぇ、味見してもいい?」
「あぁ、ちょっと待ってろ」
食器棚から小皿を取り、少しだけ盛って渡すと、小毬はそれをおいしそうに飲んだ。
「すごくおいしい……! きっと由良もびっくりすると思う!」
必死に褒める小毬が可愛くて、にやけそうになるのを必死にこらえた。