かりそめ夫婦のはずが、溺甘な新婚生活が始まりました
「うん、すごく悩むと思う。友達の好きな人が自分のことを好きで、だけどそれを友達には言えないでしょ? おまけに野沢君に将生と結婚していたこともばれちゃったわけだし。……でも友達からしてみたら、話してほしいのかもしれない」
「そう、なのかな」
話しても大丈夫なものなの? 傷つけることにならない?
「まぁ、それは人それぞれかもしれないけど、でも私だったら話してほしいと思う。内緒にされて友達が好きな人とコソコソしていたら、それはそれで傷つくし。小毬に気持ちがないってハッキリしているなら、失恋したてでチャンスだ!って思うかな」
「全部、私の場合はだけど」と付け足し言うと、由良は「うーん……」と唸り出した。
「でもそう簡単に打ち明けられないよね。将生との関係も話さないと、辻褄が合わないし。……やっぱりまだトラウマは消えていない?」
私の様子を窺いながら聞いてきた由良。
「……うん。だから言えなかった。敬子とはこれからも仲良くしたいから」
将生とは婚約していて、いずれ結婚する。そう打ち明けると友達はみんな最初は「すごい」とか、「大変だね」って声をかけてくれる。
「そう、なのかな」
話しても大丈夫なものなの? 傷つけることにならない?
「まぁ、それは人それぞれかもしれないけど、でも私だったら話してほしいと思う。内緒にされて友達が好きな人とコソコソしていたら、それはそれで傷つくし。小毬に気持ちがないってハッキリしているなら、失恋したてでチャンスだ!って思うかな」
「全部、私の場合はだけど」と付け足し言うと、由良は「うーん……」と唸り出した。
「でもそう簡単に打ち明けられないよね。将生との関係も話さないと、辻褄が合わないし。……やっぱりまだトラウマは消えていない?」
私の様子を窺いながら聞いてきた由良。
「……うん。だから言えなかった。敬子とはこれからも仲良くしたいから」
将生とは婚約していて、いずれ結婚する。そう打ち明けると友達はみんな最初は「すごい」とか、「大変だね」って声をかけてくれる。