かりそめ夫婦のはずが、溺甘な新婚生活が始まりました
「嘘……どこいっちゃったの?」
ここに置いたとしか思えないし、指輪が勝手になくなるわけがない。……それじゃもしかして将生が見つけて、持っているの?
いや、気づいてアクセサリーケースに戻してくれたのかもしれないと思い、急いで見に行ったものの、そこに指輪はなかった。
他の場所も探したけれど、やっぱり見つからなくて不安がよぎる。
急に家に帰らないと言って、外すなよと言われた指輪を、彼の目につきやすい場所に置いていったりしたら、将生はどう思うだろうか。
私が将生だったら、絶対勘違いする。私のことが嫌で家を出たのかもしれないと。
今夜は仕事で帰れないって言っていたけれど、本当は違う? 怒っているの? もしかして悲しんでいる? ……それともあの女性と一緒に過ごしているの?
将生の気持ちがわからないからこそ、いろいろなことを考えてしまう。彼に聞けばいいのに、怖くて聞けない。
その夜、私のメッセージに既読は付いたものの、返信はなかった。【連絡待ってます】と送ったし、返信を求めていた内容ではなかったけれど、指輪のことが引っかかり、何度も指輪のことを聞くメッセージ文を打ち込んでは消してを繰り返し、結局送ることができなかった。
ここに置いたとしか思えないし、指輪が勝手になくなるわけがない。……それじゃもしかして将生が見つけて、持っているの?
いや、気づいてアクセサリーケースに戻してくれたのかもしれないと思い、急いで見に行ったものの、そこに指輪はなかった。
他の場所も探したけれど、やっぱり見つからなくて不安がよぎる。
急に家に帰らないと言って、外すなよと言われた指輪を、彼の目につきやすい場所に置いていったりしたら、将生はどう思うだろうか。
私が将生だったら、絶対勘違いする。私のことが嫌で家を出たのかもしれないと。
今夜は仕事で帰れないって言っていたけれど、本当は違う? 怒っているの? もしかして悲しんでいる? ……それともあの女性と一緒に過ごしているの?
将生の気持ちがわからないからこそ、いろいろなことを考えてしまう。彼に聞けばいいのに、怖くて聞けない。
その夜、私のメッセージに既読は付いたものの、返信はなかった。【連絡待ってます】と送ったし、返信を求めていた内容ではなかったけれど、指輪のことが引っかかり、何度も指輪のことを聞くメッセージ文を打ち込んでは消してを繰り返し、結局送ることができなかった。