かりそめ夫婦のはずが、溺甘な新婚生活が始まりました
彼の胸元を必死に押し返して攻防戦を繰り広げていると、勢いよくドアが開いた。
その音にお互いびっくりして身体が震える。そのままドアに目を向けると、帰ったはずの秋田さんと沢渡さんの姿があった。
「え……洋太? それに沢渡さんも。帰ったはずじゃ……」
私もフリーズするものの、すぐに現状を思い出した。将生に組み敷かれ、彼の手は私の肌に触れている。
こんな場面を見られるなんて……っ!
「ふたりが仲直りするところを見届けるまで、帰れるわけないだろ?」
ニヤニヤしながら言う秋田さんに、沢渡さんは気まずそうに咳払いした。
「申し訳ありません、社長。まさか社長室でおっぱじめるとは夢にも思わず」
沢渡さんに言われやっと我に返ったのか、離れると将生は私の手を引いて立たせてくれた。
「悪い、小毬」
「もう……本当だよ」
ボソボソとやり取りする私たちを見て、秋田さんは声を上げて笑った。
「アハハッ! 将生、お前っ……! 自分の仕事場で興奮するとか変態かよ」
「……っうるさい」
子供みたいにムキになり、将生は秋田さんに詰め寄って「やめろ」と言う。
「せっかく小毬ちゃんに好きになってもらったのに、それじゃあっという間にまた嫌われるぞ?」
「お前、本当に黙れ」
その音にお互いびっくりして身体が震える。そのままドアに目を向けると、帰ったはずの秋田さんと沢渡さんの姿があった。
「え……洋太? それに沢渡さんも。帰ったはずじゃ……」
私もフリーズするものの、すぐに現状を思い出した。将生に組み敷かれ、彼の手は私の肌に触れている。
こんな場面を見られるなんて……っ!
「ふたりが仲直りするところを見届けるまで、帰れるわけないだろ?」
ニヤニヤしながら言う秋田さんに、沢渡さんは気まずそうに咳払いした。
「申し訳ありません、社長。まさか社長室でおっぱじめるとは夢にも思わず」
沢渡さんに言われやっと我に返ったのか、離れると将生は私の手を引いて立たせてくれた。
「悪い、小毬」
「もう……本当だよ」
ボソボソとやり取りする私たちを見て、秋田さんは声を上げて笑った。
「アハハッ! 将生、お前っ……! 自分の仕事場で興奮するとか変態かよ」
「……っうるさい」
子供みたいにムキになり、将生は秋田さんに詰め寄って「やめろ」と言う。
「せっかく小毬ちゃんに好きになってもらったのに、それじゃあっという間にまた嫌われるぞ?」
「お前、本当に黙れ」