かりそめ夫婦のはずが、溺甘な新婚生活が始まりました
すぐさま小毬は額を押さえて抗議してきた。ムキになる姿も一々可愛いから困る。
「抱かないとは言ったけど、キスをしないとは言っていないだろ?」
意地悪心に火が付き、頬をすり寄せると小毬は恥ずかしそうに俯く。
「そこまで紳士にはなれそうにないから、悪いけど受け入れて。それとさっきも言ったけど、寝室は絶対一緒」
頬や瞼、鼻と次々とキスを落とすたびに小毬は甘い声を漏らす。このままベッドの上にいたら、また小毬を襲ってしまいそうだ。
それでも離れがたくて、最後に唇にキスをしてベッドから降りた。
「夕食にしようか」
そっと彼女に手を差し伸べると、戸惑いながらも手を掴んでくれた。
「……うん」
今は手を取ってくれる彼女の気持ちを信じて、これからの日々の中で自分の気持ちを伝えていこう。
小毬の手を握り、心に決めた。
「おいおい、どうしたんだ? その顔は。昨日とは別人だぞ?」
「うるさい」
出勤してメールのチェックをしていると、ノックもナシに入ってくるなり悪態をついてきたのは、中学時代からの悪友であり、仕事上の頼れるパートナーでもある洋太だ。
「抱かないとは言ったけど、キスをしないとは言っていないだろ?」
意地悪心に火が付き、頬をすり寄せると小毬は恥ずかしそうに俯く。
「そこまで紳士にはなれそうにないから、悪いけど受け入れて。それとさっきも言ったけど、寝室は絶対一緒」
頬や瞼、鼻と次々とキスを落とすたびに小毬は甘い声を漏らす。このままベッドの上にいたら、また小毬を襲ってしまいそうだ。
それでも離れがたくて、最後に唇にキスをしてベッドから降りた。
「夕食にしようか」
そっと彼女に手を差し伸べると、戸惑いながらも手を掴んでくれた。
「……うん」
今は手を取ってくれる彼女の気持ちを信じて、これからの日々の中で自分の気持ちを伝えていこう。
小毬の手を握り、心に決めた。
「おいおい、どうしたんだ? その顔は。昨日とは別人だぞ?」
「うるさい」
出勤してメールのチェックをしていると、ノックもナシに入ってくるなり悪態をついてきたのは、中学時代からの悪友であり、仕事上の頼れるパートナーでもある洋太だ。