Serious Finght ー本気の戦いー
私達は外に出た。そこには国立(コクリツ)高の生徒がいる。しかも不良だ。
【不良】「よぉ。」
【玲】「お前ら誰。」
【不良】「俺達は国立高の不良だ。悪いな、暇してるから付き合ってくれや。」
一人の不良がそう言うと実樹の腕を掴もうとした。
しかし実樹は不良の手を振り払い、玲央の後ろへ隠れた。
【実】「雑魚高じゃん。てか触んな。」
実樹は不良に向かって舌をだす。
【不良】「は?お前、調子乗ってんじゃねぇよ!」
【実】「毎日調子乗ってるんですけどぉ〜?」
実樹は彼らを煽った。
不良達は実樹の言葉に苛ついたらしく顔を歪めた。
【玲】「止めろ、実樹。」
玲央が注意すると実樹が反抗してきた。
【実】「はぁ?なんで?さっさとこいつら殺ろうよ!」
【渚】「夜月ちゃん良いの?」
渚が夜月の方を向いた。
夜月は、まぁうちらがケンカ売った訳じゃないし……。と思い「良いよ。」と言った。
【玲】「んじゃ、やりますか。」
玲央がそう言うと、皆は一斉に動き出す。
今は授業中だ。
叫び声やら痛々しい音が教室中に響く。
一人の生徒が窓を開け、「先生!ケンカです!!」と声を上げた。
そのクラスで授業していた先生は友ちゃんだった。
【友】「やったな、あいつら……。」
廊下にいた斗真も教室へ入り友の隣で彼らを見た。
【斗】「に、二階堂先生、止めに入った方がいいんじゃないですか……?」
斗真は震えながらそう言った。
【友】「行っても無駄ですよ。」
【斗】「えっ……?」
斗真は驚いている。
友の言っている事は正しい。彼らはケンカを止められると不機嫌になる。しかし止める人が彼だったら話は別。
【龍】「おっと、ケンカは危ないぞぉー。」
別の階から彼らを見ていた龍がきた。そして、殴ろうとしていた他校の生徒の腕を掴んだ。
【美】「龍先生。」
【不良】「離せッ!!この野郎!!」
龍に腕を掴まれた不良生徒が暴れだした。
【龍】「おいおい、子供には手を出したくないんだけどなぁ。」
そう言うと、龍は不良の首をチョップし、急所を狙い気絶させた。
不良達はその光景を見て驚いた。
【不良】「一旦引くぞ……!」
不良達は気絶した子をおぶり、その場から去っていった。
【聖】「龍先生久しぶり。」
そう言うと、聖也は龍に近寄った。
【龍】「おっ!聖也か!また身長伸びたか?」
【聖】「いや、変わんねぇ。」
【龍】「そうか(笑)」
二人で話していると他の奴らもよってきた。
【夜】「龍先生、怪我治ったの?」
【龍】「おう、この通り!」
龍はその場で飛び跳ねてみた。
そう、何故怪我をしたのか。その理由は、
彼らがまだ、この学校でケンカを売ってた時代、先生や生徒まで巻き込む大きなケンカが起こった。
不良である6人が意識が薄れる中ケンカをやり続けた。先生には手を出さないでと言っていたが流石に見るのにも絶えない状態だったので、ケンカっぱっやい元ヤンの龍が前に出たのである。そこで龍は彼らを守った。
龍がいなかったらきっと彼らは死んでいたかもしれない。
龍はそこまでして彼らを守ったのである。
結果、全身打撲、左足右手骨折、頭蓋骨にヒビまで入ってたと言う。
しかし龍は予定より早めの回復をとげ、学校に戻ってきたのだ。
【夜】「良かった。前はごめんね。」
龍は心配してくれた事に嬉しくなり夜月の頭を撫でた。
【龍】「ありがとな、星空。」
【夜】「別に……///」
すると美咲が突然話しかけてきた。
【美】「ところでなんで先生こっち来たの?」
【龍】「偶々通りかかった窓からお前たちがケンカしてる姿見たから、来たんだよ。」
【美】「来なくて良かった。」
美咲は素直に言った。その意味はケンカ続けたかった事とまた迷惑かけたくない。と言う意味が込められている。
【龍】「悪いな(笑)」
龍はその言葉の意味が分かっていたので笑って答えた。
【実】「また来るよねーどうせ。」
【渚】「だね、来そう。」
【龍】「やるんだったら夜にしろよなぁ。」
龍はそう言って、その場から立ち去った。
上から彼らのやり取りを見ていた二人。
【斗】「龍、やっぱり強いなぁ。」
【友】「あれ?二人って知り合いだったの?」
友が斗真の方を見る。
流石にこの状況じゃ生徒も落ち着かんだろうと思い、彼らのやり取りが終わるのを待っていた。
【斗】「はい、高校の時の同期なんですよ。」
【友】「へぇ、同級生が同じ職場で働くなんてなぁ。」
友は感心した。
【斗】「あいつ、中・高ケンカ強かったからその名残りがあるんすね(笑)」
と斗真は笑った。
ケンカっぱっやいのは変わらないな。と思いながら見ていた。
【友】「元ヤンが先生にねぇ。」
【斗】「驚きますよね。」
そう言い終わると授業終わりのチャイムがなった。
先生達は「あっ」と言い焦りながら職員室へ戻った。
夜。
龍に言われた通り夜に他校の不良を待ち伏せした。
果し状もないのに、来るかも分からないのにずっと待っている。
【夜】「あ、来てるわ。」
夜月は学校にある防犯カメラを本部基地にあるパソコンと繋ぎ、映像を見られるようにしてあるのだ。
【美】「外出るぞ。」
そう言い、本部基地の扉を開けた。
【不良】「くそッ、待ち伏せしてやがったか。」
【玲】「待ってやったんだよ。」
そう言うと玲央はボキボキと手を鳴らした。
【不良】「さっきのセンコー居ねぇの?」
一人の不良が周りを見渡した。
【実】「帰った。」
実樹がそう言うと、不良達はニヤリと笑った。
不良達は龍が居なければ勝てるとでも思ってるらしい。
【美】「なぁ、ケンカ、しようぜ?」
【不良】「負けても知らねぇよ?」
と偉そうに言う。
【美】「こっちのセリフ。」
そう言うと、美咲達は殴りかかった。
ケンカが終わった。 勝ったのはやはり美咲達だ。
【美】「クソ雑魚だな。」
【玲】「話になんねぇわ。」
玲央はそう言うと不良達の腹を踏みつけた。
不良をこのままにして美咲達はその場を立ち去った。
実樹と玲央はいつもの道を通って帰る。
【玲】「実樹お前、フラフラしすぎじゃね?」
【実】「んー。だって眠いんだもん……。」
実樹がそう言うと、玲央は実樹の前に立ち腰を下ろした。
【玲】「ほら、おぶってやるよ。」
【実】「わーい(*^_^*)」
実樹は遠慮なく玲央の背中に乗った。
【実】「玲央の背中温かいね。」
玲央は顔を赤くした。
【玲】「お前が乗ってるからだよ。」
と言い、顔の赤さがバレないように前を向いてあるき出した。
夜月と聖也が二人で帰っていると、コンビニから翼が出てきた。
【翼】「あ、ゆづちゃん!」
【夜】「翼、」
翼はこちらに駆け寄ってきた。
しかし夜月の隣にいた聖也はとても不機嫌そうな顔をしている。
【翼】「こんな遅くにどうしたの?もしかして、ケンカ?」
【夜】「そう。」
夜月は簡単に答えた。
【翼】「ゆづちゃん、怪我あんまりしないでね。」
【夜】「えっ?」
夜月は疑問に感じた。
なんで?と聞こうとしたが聖也に腕を掴まれた。
【聖】「行くぞ、夜月。」
【夜】「ちょっ、聖也!?」
いつも以上に乱暴な手付きで夜月の腕を引っ張った。
【翼】「火、つけちゃったかな?」
【夜】「聖也!ちょっと待ってよ!!」
その言葉で聖也の足が止まった。
【夜】「どうしたの?私、何かした?」
夜月は恐る恐る聞くと、聖也に押され、壁に背中がついた。
そう、いわゆる壁ドンというやつだ。
【夜】「せい…や…?」
【聖】「俺以外の奴見んなよ……。」
【夜】「!?」
【聖】「悪い、帰ろ。」
聖也はそう言うと夜月の手を引っ張った。
そして気まずい状態のままふたりは帰って行った。
聖也は自分のベッドに寝っ転がりさっきの事を思い出す。
【聖】「俺、何言ってんだよ……。」
そして昔の記憶も思い出した。
桜が舞ったあの季節。俺たちはある約束をした。
「俺が夜月の事絶対に守ってやるから。」
そう言った事を……。
あの時夜月は泣いていた。
俺は彼女の過去を知っている。だから守ってあげたい。
お前の笑顔が見たいから。
ただそれだけの事だったのになぁ……。
こんなにも想いを募らせてしまった。
この想いは隠さなきゃ駄目なのに……。
いつかバレてしまいそうだ……。
Fin
【不良】「よぉ。」
【玲】「お前ら誰。」
【不良】「俺達は国立高の不良だ。悪いな、暇してるから付き合ってくれや。」
一人の不良がそう言うと実樹の腕を掴もうとした。
しかし実樹は不良の手を振り払い、玲央の後ろへ隠れた。
【実】「雑魚高じゃん。てか触んな。」
実樹は不良に向かって舌をだす。
【不良】「は?お前、調子乗ってんじゃねぇよ!」
【実】「毎日調子乗ってるんですけどぉ〜?」
実樹は彼らを煽った。
不良達は実樹の言葉に苛ついたらしく顔を歪めた。
【玲】「止めろ、実樹。」
玲央が注意すると実樹が反抗してきた。
【実】「はぁ?なんで?さっさとこいつら殺ろうよ!」
【渚】「夜月ちゃん良いの?」
渚が夜月の方を向いた。
夜月は、まぁうちらがケンカ売った訳じゃないし……。と思い「良いよ。」と言った。
【玲】「んじゃ、やりますか。」
玲央がそう言うと、皆は一斉に動き出す。
今は授業中だ。
叫び声やら痛々しい音が教室中に響く。
一人の生徒が窓を開け、「先生!ケンカです!!」と声を上げた。
そのクラスで授業していた先生は友ちゃんだった。
【友】「やったな、あいつら……。」
廊下にいた斗真も教室へ入り友の隣で彼らを見た。
【斗】「に、二階堂先生、止めに入った方がいいんじゃないですか……?」
斗真は震えながらそう言った。
【友】「行っても無駄ですよ。」
【斗】「えっ……?」
斗真は驚いている。
友の言っている事は正しい。彼らはケンカを止められると不機嫌になる。しかし止める人が彼だったら話は別。
【龍】「おっと、ケンカは危ないぞぉー。」
別の階から彼らを見ていた龍がきた。そして、殴ろうとしていた他校の生徒の腕を掴んだ。
【美】「龍先生。」
【不良】「離せッ!!この野郎!!」
龍に腕を掴まれた不良生徒が暴れだした。
【龍】「おいおい、子供には手を出したくないんだけどなぁ。」
そう言うと、龍は不良の首をチョップし、急所を狙い気絶させた。
不良達はその光景を見て驚いた。
【不良】「一旦引くぞ……!」
不良達は気絶した子をおぶり、その場から去っていった。
【聖】「龍先生久しぶり。」
そう言うと、聖也は龍に近寄った。
【龍】「おっ!聖也か!また身長伸びたか?」
【聖】「いや、変わんねぇ。」
【龍】「そうか(笑)」
二人で話していると他の奴らもよってきた。
【夜】「龍先生、怪我治ったの?」
【龍】「おう、この通り!」
龍はその場で飛び跳ねてみた。
そう、何故怪我をしたのか。その理由は、
彼らがまだ、この学校でケンカを売ってた時代、先生や生徒まで巻き込む大きなケンカが起こった。
不良である6人が意識が薄れる中ケンカをやり続けた。先生には手を出さないでと言っていたが流石に見るのにも絶えない状態だったので、ケンカっぱっやい元ヤンの龍が前に出たのである。そこで龍は彼らを守った。
龍がいなかったらきっと彼らは死んでいたかもしれない。
龍はそこまでして彼らを守ったのである。
結果、全身打撲、左足右手骨折、頭蓋骨にヒビまで入ってたと言う。
しかし龍は予定より早めの回復をとげ、学校に戻ってきたのだ。
【夜】「良かった。前はごめんね。」
龍は心配してくれた事に嬉しくなり夜月の頭を撫でた。
【龍】「ありがとな、星空。」
【夜】「別に……///」
すると美咲が突然話しかけてきた。
【美】「ところでなんで先生こっち来たの?」
【龍】「偶々通りかかった窓からお前たちがケンカしてる姿見たから、来たんだよ。」
【美】「来なくて良かった。」
美咲は素直に言った。その意味はケンカ続けたかった事とまた迷惑かけたくない。と言う意味が込められている。
【龍】「悪いな(笑)」
龍はその言葉の意味が分かっていたので笑って答えた。
【実】「また来るよねーどうせ。」
【渚】「だね、来そう。」
【龍】「やるんだったら夜にしろよなぁ。」
龍はそう言って、その場から立ち去った。
上から彼らのやり取りを見ていた二人。
【斗】「龍、やっぱり強いなぁ。」
【友】「あれ?二人って知り合いだったの?」
友が斗真の方を見る。
流石にこの状況じゃ生徒も落ち着かんだろうと思い、彼らのやり取りが終わるのを待っていた。
【斗】「はい、高校の時の同期なんですよ。」
【友】「へぇ、同級生が同じ職場で働くなんてなぁ。」
友は感心した。
【斗】「あいつ、中・高ケンカ強かったからその名残りがあるんすね(笑)」
と斗真は笑った。
ケンカっぱっやいのは変わらないな。と思いながら見ていた。
【友】「元ヤンが先生にねぇ。」
【斗】「驚きますよね。」
そう言い終わると授業終わりのチャイムがなった。
先生達は「あっ」と言い焦りながら職員室へ戻った。
夜。
龍に言われた通り夜に他校の不良を待ち伏せした。
果し状もないのに、来るかも分からないのにずっと待っている。
【夜】「あ、来てるわ。」
夜月は学校にある防犯カメラを本部基地にあるパソコンと繋ぎ、映像を見られるようにしてあるのだ。
【美】「外出るぞ。」
そう言い、本部基地の扉を開けた。
【不良】「くそッ、待ち伏せしてやがったか。」
【玲】「待ってやったんだよ。」
そう言うと玲央はボキボキと手を鳴らした。
【不良】「さっきのセンコー居ねぇの?」
一人の不良が周りを見渡した。
【実】「帰った。」
実樹がそう言うと、不良達はニヤリと笑った。
不良達は龍が居なければ勝てるとでも思ってるらしい。
【美】「なぁ、ケンカ、しようぜ?」
【不良】「負けても知らねぇよ?」
と偉そうに言う。
【美】「こっちのセリフ。」
そう言うと、美咲達は殴りかかった。
ケンカが終わった。 勝ったのはやはり美咲達だ。
【美】「クソ雑魚だな。」
【玲】「話になんねぇわ。」
玲央はそう言うと不良達の腹を踏みつけた。
不良をこのままにして美咲達はその場を立ち去った。
実樹と玲央はいつもの道を通って帰る。
【玲】「実樹お前、フラフラしすぎじゃね?」
【実】「んー。だって眠いんだもん……。」
実樹がそう言うと、玲央は実樹の前に立ち腰を下ろした。
【玲】「ほら、おぶってやるよ。」
【実】「わーい(*^_^*)」
実樹は遠慮なく玲央の背中に乗った。
【実】「玲央の背中温かいね。」
玲央は顔を赤くした。
【玲】「お前が乗ってるからだよ。」
と言い、顔の赤さがバレないように前を向いてあるき出した。
夜月と聖也が二人で帰っていると、コンビニから翼が出てきた。
【翼】「あ、ゆづちゃん!」
【夜】「翼、」
翼はこちらに駆け寄ってきた。
しかし夜月の隣にいた聖也はとても不機嫌そうな顔をしている。
【翼】「こんな遅くにどうしたの?もしかして、ケンカ?」
【夜】「そう。」
夜月は簡単に答えた。
【翼】「ゆづちゃん、怪我あんまりしないでね。」
【夜】「えっ?」
夜月は疑問に感じた。
なんで?と聞こうとしたが聖也に腕を掴まれた。
【聖】「行くぞ、夜月。」
【夜】「ちょっ、聖也!?」
いつも以上に乱暴な手付きで夜月の腕を引っ張った。
【翼】「火、つけちゃったかな?」
【夜】「聖也!ちょっと待ってよ!!」
その言葉で聖也の足が止まった。
【夜】「どうしたの?私、何かした?」
夜月は恐る恐る聞くと、聖也に押され、壁に背中がついた。
そう、いわゆる壁ドンというやつだ。
【夜】「せい…や…?」
【聖】「俺以外の奴見んなよ……。」
【夜】「!?」
【聖】「悪い、帰ろ。」
聖也はそう言うと夜月の手を引っ張った。
そして気まずい状態のままふたりは帰って行った。
聖也は自分のベッドに寝っ転がりさっきの事を思い出す。
【聖】「俺、何言ってんだよ……。」
そして昔の記憶も思い出した。
桜が舞ったあの季節。俺たちはある約束をした。
「俺が夜月の事絶対に守ってやるから。」
そう言った事を……。
あの時夜月は泣いていた。
俺は彼女の過去を知っている。だから守ってあげたい。
お前の笑顔が見たいから。
ただそれだけの事だったのになぁ……。
こんなにも想いを募らせてしまった。
この想いは隠さなきゃ駄目なのに……。
いつかバレてしまいそうだ……。
Fin