Serious Finght ー本気の戦いー
#視点 夜月
朝。本部基地ヘ行くと、美咲と実樹がいた。
珍しいなぁと思いながらもふたりに挨拶をする。
【夜】「おはよ」
【美】「はよ」
【実】「おはよー!」
美咲はダルそうに返してきたが、実樹はいつも通りのテンションだ。
すると実樹が突然、「ゲーセン行きたい」と言い出した。
あまり行かない所で驚く私達2人。別に嫌とかじゃないけど、珍しいなぁと思った。まぁ気分転換でいいかも。
【夜】「いいんじゃない?ゲーセン行こうよ。」と実樹のノリに乗ってみる。
私と実樹は、美咲の方を見た。その視線に気づいたのか、「分かったよ。」と言い、ソファーから立ち上がった。
そして実樹を先頭にし、ゲームセンターへと私達は向かった。
ゲームセンターへ着き、クレンゲームの前で止まった。
【実】「あッ!このるるるちゃん(星のキャラクター←オリジナル)のぬいぐるみほしい!美咲取って!」
【美】「任せろ!」と言い美咲は腕をまくった。
めっちゃノリノリじゃん。と思いながらもふたりのやり取りを見ていた。
私達の奥でクレンゲームをやっている学生達がいる。あの制服……赤水(セキスイ)高校のだよね……?赤水高校に不良居たっけ?なんて思っているとふたりの叫び声が聞こえた。ふたりに目を向けると何故か悔しがっているクレンゲームの台にある賞品が落とし口の近くにあったのを見、あぁこれに悔しがってたのか。と思った。
【美】「あぁ、金ねぇ…」
【実】「嘘ぉぉぉ!どうしよぉぉ!」と言いながら、金を出せと言わんばかりの目を私に向けた。これ断ったらねちねち言われるんだろうなと思い、財布から100円玉を取り出し、美咲に渡した。
ふたりは「ありがとぉぉぉ!」と言いまた、クレンゲームの台に向かった。ほんと、諦め悪いなぁなんて呑気に見てると、賞品をもったアームが落とし口から結構離れた所に賞品を落としてしまった。
【美】「あぁァァァァ!!」
【実】「なんでぇぇぇぇ!?なんで、向こうに行っちゃたのぉぉぉ!!」その声はとても響いており、周りの人からガン見されてしまった。
【夜】「うるさい、うるさい。」と言い、二人を落ち着かせていると、後ろから声をかけられた。
【?】「あのぉ、」
【夜】「はい」
後ろを振り返ると懐かしい顔があった。
もしかして……
【?】「もしかして……ゆづちゃん?星空夜月ちゃんだよね?」
【夜】「えッ、翼?だよね、そうだよね!久しぶり!」
【翼】「わぁ!久しぶり、ゆづちゃん!小学校以来だね!」
そうだ、彼は小学6年生の頃転校してしまった、私の友達だ。こんな所で会えるなんて、思ってもみなかった。
【翼】「あ、そうだ!……これ、あげるね」
はいっと渡されたのは、実樹が今絶賛ハマり中のるるるちゃんのぬいぐるみだった。
【実】「えッ!良いの!?」
【翼】「うん。一真が2つ取っちゃって一つ要らないから、あの子達にあげよって言ったんだ」
翼は後ろにいたふたりを指差した。
【夜】「ありがとう。なんか申し訳無いね、こいつうるさかったから……」
私が、笑いながら言うとふたりは、殴りかかってきた。
【翼】「いや、いいんだよ。」
【夜】「後ろにいる人達にもお礼言っといて!」
と言い終わると後ろにいた翼の仲間が「行くぞ」と言いゲームセンターを後にした。
【翼】「じゃあね、ゆづちゃん」
【夜】「また、いつかね」と言い、翼に手を振った。
実樹はるるるちゃんをぎゅっと抱きしめている。ほんとに嬉しそう。翼とそのお仲間さん達ありがとうと心の中で呟いた。
【実】「あの人知り合い?」
【夜】「うん。小学6年生までずっとクラスの一緒で、中学校入る前に転校しちゃったんだよね。……昔と変わっててびっくりしたよ。」
ほんと、変わりすぎ。普通に学校抜け出してゲームセンター行くような人じゃ無いのにな。まぁ、私もなんだけど。
【実】「何年ぶりなの?」
【夜】「5年ぶり?かな。身長伸びたし、不良化してるし……人って凄いね。」
私が、感心してると実樹が美咲の方を見た。何故か美咲はしかめっ面をしており、何かを考えているようだった。
【美】(悠斗だよな……)
恐る恐る美咲に話しかけて見ると、「いや、何でもない。」と言った。
美咲も実樹も私もあまり過去の話をしない。誰も皆の過去を知らない。知ろうともしない。まぁ、それが良かったり悪かったり……
【実】「あぁ!!学校にスマホ忘れてきた!!」
大きい声で言うもんだから、周りの人に見られてしまった。……いつもの事だけど。
【夜】「馬鹿」
【美】「うわっ」
と暴言やらなんやら言っていると、後ろから声をかけられた。
【ナンパ野郎1】「ねぇ、そこの君達!」
後ろを振り返るとナンパ野郎達がいた。
【ナンパ野郎2】「俺達と遊ばねぇ?楽しいよ!」
マジでキモいわ。
【美】「ナンパかよ……」
【実】「しかもブスだし……」
実樹の言う通りだ。ブスの癖に高い物を身に着けている。そんな物買うより、整形代に回したほうが良いだろと思った。
【ナンパ野郎3】「ねぇ、遊ぼうよ」
ナンパ野郎はニヤリと笑い私達の手を引っ張ってきた。その瞬間私達(美咲と私)がナンパ野郎の手を掴み、「触んじゃねぇ!!」と言い投げ飛ばした。
【美】「キモい……汚れた手で触んな。」
するともう一人のナンパ野郎が仲間を呼んだ。
【ナンパ野郎3】「おい!お前ら!!」
呼ばれた瞬間、路地裏からぞろぞろとナンパ野郎の仲間達が出てきた。
【美】「何、殺んの?(笑)」
美咲が嘲笑うと、ナンパ野郎たちがこちらに向かって走り出した。するとそこに玲央達が来た。
【玲】「何やってんの?」
【聖】「もしかして、ケンカか?俺達も混ぜろよ。」と言い、玲央達もケンカに混ざった。
【渚】「自分達がナンパしといて、暴力かよ。意味分からない。」と言い、ナンパ野郎達を次々に殴りつける。さすが渚。と思いながらも私もナンパ野郎に蹴りをいれた。
ケンカが終わると美咲が「私達に声かけるからだよ。ざまぁ。」と言いナンパ野郎に一発蹴りを入れた。気絶してるから無反応だけど。
【実】「それにしても弱かったねぇ、こいつら」と嘲笑う実樹。
【聖】「ナンパされてたんだな」と言い聖也はこちらを向いた。
【夜】「あんたら後から乱入してきたもんね。」
【聖】「あぁ」
聖也の顔を見ると結構心配してくれてたんだなと分かる。口には出さないけどね。まぁ聖也らしいけど。
【美】「玲央、私達の獲物とんなよ」と不貞腐れてる美咲がいた。美咲は自分の獲物が取られるたびいつもこうなる。
【玲】「悪い、楽しそうだったからさ(笑)」
【夜】「まぁ良いじゃん。終わった事だし。」と言い美咲を慰めた。
美咲は「んー……」と曖昧な返事をした。
すると実樹がスマホの事を思い出し、「あー!スマホー!!」と言い玲央に飛びついた。
私と美咲は「あ…(めんど……)」と言い玲央に視線を送る。
その視線に気づいた玲央は「いいよ、俺が行く。」と言い実樹を引っ張った。
【夜】「じゃ、帰るか」と私が言うと皆は自分の家ヘと帰って行った。
帰り道。私は聖也と並んで帰っている。
【夜】「なんで来たの?」
と聞くと、「たまたま通りかかっただけだよ」と返してきた。
ほんとにたまたまか?と思ったがこれ以上は聞かないでおいた。
すると私のスマホから電話がかかった。
相手を見ると二階堂友と書かれている。
電話に出ると、友ちゃんの声が聞こえた。
【友】『もしもし、夜月か?』
【夜】「うん。そうだけど…どうしたの?」と聞く。
【友】『今日学校にいなかったから心配したんだよ。』と言ってきた。
ほんとは行ったんだけどね。
【夜】「ごめんごめん。」と軽く言った。
【友】『大丈夫だったか?』と聞かれたが、ナンパされたなんて言ったら友ちゃんが怒る。返事に迷っていると聖也が「俺も一緒だった」と言ってくれた。
聖也にスマホを渡す。
【友】『ありがとな、聖也。』
【聖】「は?何が……」
【友】『心配だったんだろ?』
【聖】「うっせぇ、じゃあな」と聖也が言い終わると乱暴にスマホを渡してきた。
【夜】「じゃあね、友ちゃん」と私も言うと、『気をつけろよ』と言い電話を切った。
私は聖也に「何話してたの?」と尋ねると、「お前には関係ねぇよ。」と言われ頭を撫でられた。
【夜】「何それ。」
【聖】「いいから、帰んぞ。」と言い二人で、並びながら帰った。
朝。本部基地ヘ行くと、美咲と実樹がいた。
珍しいなぁと思いながらもふたりに挨拶をする。
【夜】「おはよ」
【美】「はよ」
【実】「おはよー!」
美咲はダルそうに返してきたが、実樹はいつも通りのテンションだ。
すると実樹が突然、「ゲーセン行きたい」と言い出した。
あまり行かない所で驚く私達2人。別に嫌とかじゃないけど、珍しいなぁと思った。まぁ気分転換でいいかも。
【夜】「いいんじゃない?ゲーセン行こうよ。」と実樹のノリに乗ってみる。
私と実樹は、美咲の方を見た。その視線に気づいたのか、「分かったよ。」と言い、ソファーから立ち上がった。
そして実樹を先頭にし、ゲームセンターへと私達は向かった。
ゲームセンターへ着き、クレンゲームの前で止まった。
【実】「あッ!このるるるちゃん(星のキャラクター←オリジナル)のぬいぐるみほしい!美咲取って!」
【美】「任せろ!」と言い美咲は腕をまくった。
めっちゃノリノリじゃん。と思いながらもふたりのやり取りを見ていた。
私達の奥でクレンゲームをやっている学生達がいる。あの制服……赤水(セキスイ)高校のだよね……?赤水高校に不良居たっけ?なんて思っているとふたりの叫び声が聞こえた。ふたりに目を向けると何故か悔しがっているクレンゲームの台にある賞品が落とし口の近くにあったのを見、あぁこれに悔しがってたのか。と思った。
【美】「あぁ、金ねぇ…」
【実】「嘘ぉぉぉ!どうしよぉぉ!」と言いながら、金を出せと言わんばかりの目を私に向けた。これ断ったらねちねち言われるんだろうなと思い、財布から100円玉を取り出し、美咲に渡した。
ふたりは「ありがとぉぉぉ!」と言いまた、クレンゲームの台に向かった。ほんと、諦め悪いなぁなんて呑気に見てると、賞品をもったアームが落とし口から結構離れた所に賞品を落としてしまった。
【美】「あぁァァァァ!!」
【実】「なんでぇぇぇぇ!?なんで、向こうに行っちゃたのぉぉぉ!!」その声はとても響いており、周りの人からガン見されてしまった。
【夜】「うるさい、うるさい。」と言い、二人を落ち着かせていると、後ろから声をかけられた。
【?】「あのぉ、」
【夜】「はい」
後ろを振り返ると懐かしい顔があった。
もしかして……
【?】「もしかして……ゆづちゃん?星空夜月ちゃんだよね?」
【夜】「えッ、翼?だよね、そうだよね!久しぶり!」
【翼】「わぁ!久しぶり、ゆづちゃん!小学校以来だね!」
そうだ、彼は小学6年生の頃転校してしまった、私の友達だ。こんな所で会えるなんて、思ってもみなかった。
【翼】「あ、そうだ!……これ、あげるね」
はいっと渡されたのは、実樹が今絶賛ハマり中のるるるちゃんのぬいぐるみだった。
【実】「えッ!良いの!?」
【翼】「うん。一真が2つ取っちゃって一つ要らないから、あの子達にあげよって言ったんだ」
翼は後ろにいたふたりを指差した。
【夜】「ありがとう。なんか申し訳無いね、こいつうるさかったから……」
私が、笑いながら言うとふたりは、殴りかかってきた。
【翼】「いや、いいんだよ。」
【夜】「後ろにいる人達にもお礼言っといて!」
と言い終わると後ろにいた翼の仲間が「行くぞ」と言いゲームセンターを後にした。
【翼】「じゃあね、ゆづちゃん」
【夜】「また、いつかね」と言い、翼に手を振った。
実樹はるるるちゃんをぎゅっと抱きしめている。ほんとに嬉しそう。翼とそのお仲間さん達ありがとうと心の中で呟いた。
【実】「あの人知り合い?」
【夜】「うん。小学6年生までずっとクラスの一緒で、中学校入る前に転校しちゃったんだよね。……昔と変わっててびっくりしたよ。」
ほんと、変わりすぎ。普通に学校抜け出してゲームセンター行くような人じゃ無いのにな。まぁ、私もなんだけど。
【実】「何年ぶりなの?」
【夜】「5年ぶり?かな。身長伸びたし、不良化してるし……人って凄いね。」
私が、感心してると実樹が美咲の方を見た。何故か美咲はしかめっ面をしており、何かを考えているようだった。
【美】(悠斗だよな……)
恐る恐る美咲に話しかけて見ると、「いや、何でもない。」と言った。
美咲も実樹も私もあまり過去の話をしない。誰も皆の過去を知らない。知ろうともしない。まぁ、それが良かったり悪かったり……
【実】「あぁ!!学校にスマホ忘れてきた!!」
大きい声で言うもんだから、周りの人に見られてしまった。……いつもの事だけど。
【夜】「馬鹿」
【美】「うわっ」
と暴言やらなんやら言っていると、後ろから声をかけられた。
【ナンパ野郎1】「ねぇ、そこの君達!」
後ろを振り返るとナンパ野郎達がいた。
【ナンパ野郎2】「俺達と遊ばねぇ?楽しいよ!」
マジでキモいわ。
【美】「ナンパかよ……」
【実】「しかもブスだし……」
実樹の言う通りだ。ブスの癖に高い物を身に着けている。そんな物買うより、整形代に回したほうが良いだろと思った。
【ナンパ野郎3】「ねぇ、遊ぼうよ」
ナンパ野郎はニヤリと笑い私達の手を引っ張ってきた。その瞬間私達(美咲と私)がナンパ野郎の手を掴み、「触んじゃねぇ!!」と言い投げ飛ばした。
【美】「キモい……汚れた手で触んな。」
するともう一人のナンパ野郎が仲間を呼んだ。
【ナンパ野郎3】「おい!お前ら!!」
呼ばれた瞬間、路地裏からぞろぞろとナンパ野郎の仲間達が出てきた。
【美】「何、殺んの?(笑)」
美咲が嘲笑うと、ナンパ野郎たちがこちらに向かって走り出した。するとそこに玲央達が来た。
【玲】「何やってんの?」
【聖】「もしかして、ケンカか?俺達も混ぜろよ。」と言い、玲央達もケンカに混ざった。
【渚】「自分達がナンパしといて、暴力かよ。意味分からない。」と言い、ナンパ野郎達を次々に殴りつける。さすが渚。と思いながらも私もナンパ野郎に蹴りをいれた。
ケンカが終わると美咲が「私達に声かけるからだよ。ざまぁ。」と言いナンパ野郎に一発蹴りを入れた。気絶してるから無反応だけど。
【実】「それにしても弱かったねぇ、こいつら」と嘲笑う実樹。
【聖】「ナンパされてたんだな」と言い聖也はこちらを向いた。
【夜】「あんたら後から乱入してきたもんね。」
【聖】「あぁ」
聖也の顔を見ると結構心配してくれてたんだなと分かる。口には出さないけどね。まぁ聖也らしいけど。
【美】「玲央、私達の獲物とんなよ」と不貞腐れてる美咲がいた。美咲は自分の獲物が取られるたびいつもこうなる。
【玲】「悪い、楽しそうだったからさ(笑)」
【夜】「まぁ良いじゃん。終わった事だし。」と言い美咲を慰めた。
美咲は「んー……」と曖昧な返事をした。
すると実樹がスマホの事を思い出し、「あー!スマホー!!」と言い玲央に飛びついた。
私と美咲は「あ…(めんど……)」と言い玲央に視線を送る。
その視線に気づいた玲央は「いいよ、俺が行く。」と言い実樹を引っ張った。
【夜】「じゃ、帰るか」と私が言うと皆は自分の家ヘと帰って行った。
帰り道。私は聖也と並んで帰っている。
【夜】「なんで来たの?」
と聞くと、「たまたま通りかかっただけだよ」と返してきた。
ほんとにたまたまか?と思ったがこれ以上は聞かないでおいた。
すると私のスマホから電話がかかった。
相手を見ると二階堂友と書かれている。
電話に出ると、友ちゃんの声が聞こえた。
【友】『もしもし、夜月か?』
【夜】「うん。そうだけど…どうしたの?」と聞く。
【友】『今日学校にいなかったから心配したんだよ。』と言ってきた。
ほんとは行ったんだけどね。
【夜】「ごめんごめん。」と軽く言った。
【友】『大丈夫だったか?』と聞かれたが、ナンパされたなんて言ったら友ちゃんが怒る。返事に迷っていると聖也が「俺も一緒だった」と言ってくれた。
聖也にスマホを渡す。
【友】『ありがとな、聖也。』
【聖】「は?何が……」
【友】『心配だったんだろ?』
【聖】「うっせぇ、じゃあな」と聖也が言い終わると乱暴にスマホを渡してきた。
【夜】「じゃあね、友ちゃん」と私も言うと、『気をつけろよ』と言い電話を切った。
私は聖也に「何話してたの?」と尋ねると、「お前には関係ねぇよ。」と言われ頭を撫でられた。
【夜】「何それ。」
【聖】「いいから、帰んぞ。」と言い二人で、並びながら帰った。