Serious Finght ー本気の戦いー
#視点 夜月
朝。また早く起きてしまった。しかも頭痛いしクラクラするし……家には体温計なんて無いし、薬飲めば治るでしょ。と思い、薬箱から薬を取りキッチンにあるコップに水を入れ、薬とともに飲み干した。
そして、学校ヘ向かう。
少し学校ヘ来るのに手間取ってしまい、いつもの時間に学校ヘついた。屋上ヘ行って見たが、ふたりの姿は無かった。
あれ、もう本部基地行ってんのかな?と思い、屋上の階段を降りた。
廊下を歩いて居ると急に目まいがした。あッやばい、倒れる。私はそこで意識を手放した。
#視点変更 斗真
廊下を歩いていると大きな音がした。音がした方向へ行ってみると、誰かが倒れてる。近づいてみると星空さんが倒れていた。
思わず星空さんに声をかけたが返事が帰って来ない。俺は二階堂先生に言われた事を忘れていた。と言うか、忘れないと行けなかった。この時だけ、今だけで良いから。彼女を助けないと。そう思いながら俺は保健室に向かった。
保健室につき、彼女をベットに寝かせた。養護の先生が星空さんの熱を計った。
ピピッと言う電子音が鳴り、体温計を見てみると38,5度も熱がある。
【養護の先生】「あら、こんなに熱があるなんて。……もしかして疲労かストレスが原因ね。少しここで寝かしときましょう。星空さんのこと二階堂先生に言わないとね。……黒瀬先生、私まだ仕事あるから星空さんのこと任せていいかしら?」
【斗】「はい!」
養護の先生はよろしくねと言い、保健室から出ていった。
星空さんの方を見ると凄く苦しそうだ。原因がストレスか疲労かだなんて……もし俺のせいで彼女がストレスを溜めていたのなら、ほんとに申し訳ないことをしたなと思う。二階堂先生からの話を聞いて星空さんの辛さがようやく分かった。ほんとに辛い人生を送って来たんだなって。良くここまで頑張ったなって思う。ほんとに凄いよ。強いよ。なのに、俺は……
数時間後。星空さんが目を覚ました。
【夜】「んッ……あッ……ここ……何処……。」
【斗】「星空さん!?良かった、!」俺はほっとして彼女に笑顔を向けた。
【夜】「ッ……///」
【斗】「今養護の先生をッ!」
俺はその場から立ち上がり保健室を出ようとしたが、星空さんに服を掴まれてしまった。
【夜】「行か…ないで……///」
こんなデレてる星空さんを見るのは初めてだ。いつもはツンツンしてるのにデレるとこんなに可愛いなんて……。あッいけない、生徒にこんな感情をもったら駄目だ。
でも……保健室から出るの辞めよっかな。
【斗】「分かった。行かないよ。」
と言い、彼女に目を向けた。
彼女は照れて居るのか布団を被りながら「ごめん……」と呟いた。
俺は彼女にある事を話した。
【斗】「星空さん。俺いつも君たちに突っかかってごめんね。でもさ、俺君たちに心を開いてもらいたいからなんだ。こんな頼り無さそうな顔して、しかも新人だし。信用してもらえないかもだけどさ、俺君たちの力になりたいんだ。生徒を第一に考えてる。だからもっと俺を頼ってほしい。辛い事、苦しい事沢山経験してきたと思う。言いたくもないこと沢山あるよね?でも溜め込んでしまうとさらに自分に負担がかかる。負担を軽くするのが俺達教師の勤めなんだ。……星空さん、少しずつで良い。全部俺が受け止めるよ。何でもいい。泣き出しそうになった時はいつでも俺を呼んで。飛んで来るから。」そう言って俺は、彼女の頭を撫でた。
星空さんは泣いていた。この涙の意味を知っているからこそ、受け止められる。慰められる。
彼女を助けてあげられるんだ。
沢山泣いていい。鼻水がスーツについたって構わない。それだけ、彼女は俺に心を開いてくれたんだから。
【斗】「大丈夫だよ。君はひとりじゃないから。」
数時間後。彼女は泣き終わった。
【夜】「センセ。ありがとう。……私大人嫌いだけど、センセーなら受け入れられる気がするよ。」と言いクシャっと笑った。その笑顔が綺麗で美しかった。俺は仕事に戻ると告げ、保健室を後にした。
保健室を出ると鉄くんのような人がこちらを見ていた。しかし、目が合うと舌打ちをして消えっていった。
#視点変更 夜月
私が保健室で夕日を見ていると、ガラッと扉が開いた。
【実】「夜月ー!大丈夫!?」
いつもの声だ。そう、美咲と実樹が迎えに来てくれたのだ。
【美】「悪い。ケンカ売られててこれかった。」
【夜】「知ってる。」
まぁ、来ないでくれて助かったよ。
でもセンセーが言ってた通り、私はひとりじゃないよ。仲間が、いる。
【美】「送ってくよ。」
【夜】「ありがと。」
と言い、3人で保健室を後にした。
Fin
朝。また早く起きてしまった。しかも頭痛いしクラクラするし……家には体温計なんて無いし、薬飲めば治るでしょ。と思い、薬箱から薬を取りキッチンにあるコップに水を入れ、薬とともに飲み干した。
そして、学校ヘ向かう。
少し学校ヘ来るのに手間取ってしまい、いつもの時間に学校ヘついた。屋上ヘ行って見たが、ふたりの姿は無かった。
あれ、もう本部基地行ってんのかな?と思い、屋上の階段を降りた。
廊下を歩いて居ると急に目まいがした。あッやばい、倒れる。私はそこで意識を手放した。
#視点変更 斗真
廊下を歩いていると大きな音がした。音がした方向へ行ってみると、誰かが倒れてる。近づいてみると星空さんが倒れていた。
思わず星空さんに声をかけたが返事が帰って来ない。俺は二階堂先生に言われた事を忘れていた。と言うか、忘れないと行けなかった。この時だけ、今だけで良いから。彼女を助けないと。そう思いながら俺は保健室に向かった。
保健室につき、彼女をベットに寝かせた。養護の先生が星空さんの熱を計った。
ピピッと言う電子音が鳴り、体温計を見てみると38,5度も熱がある。
【養護の先生】「あら、こんなに熱があるなんて。……もしかして疲労かストレスが原因ね。少しここで寝かしときましょう。星空さんのこと二階堂先生に言わないとね。……黒瀬先生、私まだ仕事あるから星空さんのこと任せていいかしら?」
【斗】「はい!」
養護の先生はよろしくねと言い、保健室から出ていった。
星空さんの方を見ると凄く苦しそうだ。原因がストレスか疲労かだなんて……もし俺のせいで彼女がストレスを溜めていたのなら、ほんとに申し訳ないことをしたなと思う。二階堂先生からの話を聞いて星空さんの辛さがようやく分かった。ほんとに辛い人生を送って来たんだなって。良くここまで頑張ったなって思う。ほんとに凄いよ。強いよ。なのに、俺は……
数時間後。星空さんが目を覚ました。
【夜】「んッ……あッ……ここ……何処……。」
【斗】「星空さん!?良かった、!」俺はほっとして彼女に笑顔を向けた。
【夜】「ッ……///」
【斗】「今養護の先生をッ!」
俺はその場から立ち上がり保健室を出ようとしたが、星空さんに服を掴まれてしまった。
【夜】「行か…ないで……///」
こんなデレてる星空さんを見るのは初めてだ。いつもはツンツンしてるのにデレるとこんなに可愛いなんて……。あッいけない、生徒にこんな感情をもったら駄目だ。
でも……保健室から出るの辞めよっかな。
【斗】「分かった。行かないよ。」
と言い、彼女に目を向けた。
彼女は照れて居るのか布団を被りながら「ごめん……」と呟いた。
俺は彼女にある事を話した。
【斗】「星空さん。俺いつも君たちに突っかかってごめんね。でもさ、俺君たちに心を開いてもらいたいからなんだ。こんな頼り無さそうな顔して、しかも新人だし。信用してもらえないかもだけどさ、俺君たちの力になりたいんだ。生徒を第一に考えてる。だからもっと俺を頼ってほしい。辛い事、苦しい事沢山経験してきたと思う。言いたくもないこと沢山あるよね?でも溜め込んでしまうとさらに自分に負担がかかる。負担を軽くするのが俺達教師の勤めなんだ。……星空さん、少しずつで良い。全部俺が受け止めるよ。何でもいい。泣き出しそうになった時はいつでも俺を呼んで。飛んで来るから。」そう言って俺は、彼女の頭を撫でた。
星空さんは泣いていた。この涙の意味を知っているからこそ、受け止められる。慰められる。
彼女を助けてあげられるんだ。
沢山泣いていい。鼻水がスーツについたって構わない。それだけ、彼女は俺に心を開いてくれたんだから。
【斗】「大丈夫だよ。君はひとりじゃないから。」
数時間後。彼女は泣き終わった。
【夜】「センセ。ありがとう。……私大人嫌いだけど、センセーなら受け入れられる気がするよ。」と言いクシャっと笑った。その笑顔が綺麗で美しかった。俺は仕事に戻ると告げ、保健室を後にした。
保健室を出ると鉄くんのような人がこちらを見ていた。しかし、目が合うと舌打ちをして消えっていった。
#視点変更 夜月
私が保健室で夕日を見ていると、ガラッと扉が開いた。
【実】「夜月ー!大丈夫!?」
いつもの声だ。そう、美咲と実樹が迎えに来てくれたのだ。
【美】「悪い。ケンカ売られててこれかった。」
【夜】「知ってる。」
まぁ、来ないでくれて助かったよ。
でもセンセーが言ってた通り、私はひとりじゃないよ。仲間が、いる。
【美】「送ってくよ。」
【夜】「ありがと。」
と言い、3人で保健室を後にした。
Fin