ずっとキミしか見えてない
プロローグ
 幼い頃の遠い記憶。

 曇り空の中、地上に落ちる星々がいくつか見えたあの日の夜。

 あの時の出来事はあまりにも幻想的で、神秘的で。

 君は天使のように優しく微笑んでいて。

 ――あまりにも夢のようで。

 だからあの時の出来事は。

 ひょっとしたら本当に夢だったんじゃないか。

 今思い返してみたら、そう思えてならなかったんだ。
< 1 / 228 >

この作品をシェア

pagetop