ずっとキミしか見えてない
八年ぶりのときめき
「星の王子様」と再会できた喜びはあったけれど、彼があまりにも女子に人気が出そうな男子だったので、不安の方が大きかった。
しかし、そんな心配など一気に消し飛んでしまうことが起こった。
体育館での入学式が終了し、一年三組の教室へと移動した私。そこで目にしたのは――。
「隣なんだ。よろしくね」
窓側の一番後ろが、私の席だった。
そしてその隣には、先ほど八年ぶりに再会して、入学式の新入生代表の挨拶という大役を終えた、光雅くんが座っていたのだった。
嘘、光雅くんの隣の席⁉
こんな幸せなことが、あっていいんだろうか。
再会しただけでも死ぬほど嬉しいのに、まさか同じクラス、しかも机を並べて授業を受けられるなんて。
私は今日、一生分の運を使い果たしてしまったのかもしれない。
幸せ過ぎて明日死んでしまうんじゃないかな?本気でそんなことが心配になる。
「紗良と席も近いなんてラッキー!」
私の前の席だった芽衣が、私の方に体を傾けながら嬉しそうに言った。
もうすぐ担任の先生が教室に来るらしいけれど、今教室にいるのは生徒たちだけだったので、みんな近くの人たちと思い思いに話していた。
「あれ、芽衣ちゃんと紗良ちゃんは同じ中学だったよねー。よっろしくー」
しかし、そんな心配など一気に消し飛んでしまうことが起こった。
体育館での入学式が終了し、一年三組の教室へと移動した私。そこで目にしたのは――。
「隣なんだ。よろしくね」
窓側の一番後ろが、私の席だった。
そしてその隣には、先ほど八年ぶりに再会して、入学式の新入生代表の挨拶という大役を終えた、光雅くんが座っていたのだった。
嘘、光雅くんの隣の席⁉
こんな幸せなことが、あっていいんだろうか。
再会しただけでも死ぬほど嬉しいのに、まさか同じクラス、しかも机を並べて授業を受けられるなんて。
私は今日、一生分の運を使い果たしてしまったのかもしれない。
幸せ過ぎて明日死んでしまうんじゃないかな?本気でそんなことが心配になる。
「紗良と席も近いなんてラッキー!」
私の前の席だった芽衣が、私の方に体を傾けながら嬉しそうに言った。
もうすぐ担任の先生が教室に来るらしいけれど、今教室にいるのは生徒たちだけだったので、みんな近くの人たちと思い思いに話していた。
「あれ、芽衣ちゃんと紗良ちゃんは同じ中学だったよねー。よっろしくー」