ずっとキミしか見えてない
「だけどさ、やっぱり好きなら避けなくていいんじゃね?って俺は思うんだけど。光雅の重荷になりたくないって言ってたけど、紗良ちゃんはそれでいいの? 八年間も好きだった相手に、ようやく会えたっつーのに」
「よくないよ……。でも、好きだから困らせたくないんだよ。私が迷惑をかけちゃうんなら、光雅くんから離れるしかないじゃない」
私はうつむき加減になって言う。
自分で言いながら、辛い気持ちになってしまった。
この恋を封印するしか道がないことを、改めて実感する。
「そんなに光雅のこと好きなんかー! いやー、ショックだわー。俺紗良ちゃんのこと好きなのに」
一瞬、良悟くんが何を言っているのかわからなかった。
あまりにも突然で。あまりにもあっさりとした口調で言うから。
ーーえ?
良悟くん、私の事、好きって?
「じょ、冗談でしょ?」
「さすがに俺でも冗談でこんなこと言わないよ」
ヘラっとした笑みこそ相変わらず浮かべていたけれど、口調には真剣さを感じられた。
「よくないよ……。でも、好きだから困らせたくないんだよ。私が迷惑をかけちゃうんなら、光雅くんから離れるしかないじゃない」
私はうつむき加減になって言う。
自分で言いながら、辛い気持ちになってしまった。
この恋を封印するしか道がないことを、改めて実感する。
「そんなに光雅のこと好きなんかー! いやー、ショックだわー。俺紗良ちゃんのこと好きなのに」
一瞬、良悟くんが何を言っているのかわからなかった。
あまりにも突然で。あまりにもあっさりとした口調で言うから。
ーーえ?
良悟くん、私の事、好きって?
「じょ、冗談でしょ?」
「さすがに俺でも冗談でこんなこと言わないよ」
ヘラっとした笑みこそ相変わらず浮かべていたけれど、口調には真剣さを感じられた。