ずっとキミしか見えてない
「芽衣、心配かけてごめんね。たいしたことじゃないんだけど、ちょっといろいろ考えることがあってさあ」
瞳に不安げな色を浮かべている芽衣に向かって、私は微笑んで言う。
「でも、大丈夫だよ。確かにおいしいケーキ食べれば気分上がりそう! 一緒に行きたいな!」
声を弾ませて言うと、芽衣と良悟くんは嬉しそうな面持ちになって顔を見合わせた。
「よかったー! そこのカフェ、フルーツたっぷりのタルトが人気なんだって! 紗良が絶対に好きなやつだから、一緒に行きたかったんだよね~」
「俺も甘いの好き~。ぜひお供させてください!」
というわけで、そんなふたりに連れられて、私は学校近くに新しくできたというカフェにやってきた。
外壁は茶色のレンガ調で、木製の扉やお洒落な格子がつけられた窓はメルヘンな雰囲気が漂っていた。
七人の小人と白雪姫が、今にも扉から飛び出てきそうだ。
カフェの中に入ると、オープンしたてということもあってか、たくさんのお客さんでにぎわっていた。
入り口付近には、店内への案内を待っている女子グループやカップルが数組いた。
瞳に不安げな色を浮かべている芽衣に向かって、私は微笑んで言う。
「でも、大丈夫だよ。確かにおいしいケーキ食べれば気分上がりそう! 一緒に行きたいな!」
声を弾ませて言うと、芽衣と良悟くんは嬉しそうな面持ちになって顔を見合わせた。
「よかったー! そこのカフェ、フルーツたっぷりのタルトが人気なんだって! 紗良が絶対に好きなやつだから、一緒に行きたかったんだよね~」
「俺も甘いの好き~。ぜひお供させてください!」
というわけで、そんなふたりに連れられて、私は学校近くに新しくできたというカフェにやってきた。
外壁は茶色のレンガ調で、木製の扉やお洒落な格子がつけられた窓はメルヘンな雰囲気が漂っていた。
七人の小人と白雪姫が、今にも扉から飛び出てきそうだ。
カフェの中に入ると、オープンしたてということもあってか、たくさんのお客さんでにぎわっていた。
入り口付近には、店内への案内を待っている女子グループやカップルが数組いた。