ずっとキミしか見えてない
流星に願いを込めて
体育祭の翌日は土曜日で、学校は休みだった。
暗くなるまで、私は自宅でのんびりと過ごした。なんとなくつけていたテレビからは、「本日は八年ぶりにねこ座流星群がたくさん見える日です!」と何度も同じニュースが流れていた。
「懐かしいねー、紗良。この流星群、八年前に家族で一緒に見に行ったのよ。覚えてるかしら?」
夕方、リビングにあったソファに座って、今日すでに何度も見ている流星群のニュースをぼんやりと眺めていたら、お母さんが懐かしそうに目を細めて言った。
「――覚えてるよ」
忘れるわけないじゃん。
だって、私は八年間ずっと、今日のために生きてきたんだから。
ずっと光雅くんへの想いを抱えながら。
「あらそうなの? あの日は曇っていて、あんまり見えなかったのよね。今日は晴天みたいだから、たくさん見えそうね」
お母さんにそう言われて、窓の外に視線を合わせた。
空は夕焼けによって情緒あるオレンジ色に染まっていた。
暗くなるまで、私は自宅でのんびりと過ごした。なんとなくつけていたテレビからは、「本日は八年ぶりにねこ座流星群がたくさん見える日です!」と何度も同じニュースが流れていた。
「懐かしいねー、紗良。この流星群、八年前に家族で一緒に見に行ったのよ。覚えてるかしら?」
夕方、リビングにあったソファに座って、今日すでに何度も見ている流星群のニュースをぼんやりと眺めていたら、お母さんが懐かしそうに目を細めて言った。
「――覚えてるよ」
忘れるわけないじゃん。
だって、私は八年間ずっと、今日のために生きてきたんだから。
ずっと光雅くんへの想いを抱えながら。
「あらそうなの? あの日は曇っていて、あんまり見えなかったのよね。今日は晴天みたいだから、たくさん見えそうね」
お母さんにそう言われて、窓の外に視線を合わせた。
空は夕焼けによって情緒あるオレンジ色に染まっていた。