ずっとキミしか見えてない
chapter*2
ふたりきりの放課後
高校に入学してからしばらく経った。
席が近いということもあってか、私は光雅くんと良悟くんのふたりと自然と仲良くなっていった。
男子同士も結構気が合うみたいで、お昼を一緒に食べたり部活が無い日は一緒に帰ったりしているようだった。
私はというと、8年前のことを光雅くんには打ち明けられないままだ。
しかし長い歳月を経て想像以上にかっこよく成長した「星の王子様」は、私の恋心を激しく揺さぶった。
隣の席で、彼の存在を感じるたびに、心臓が高鳴ってしまう。
些細な用事で話しかけられただけで、呼吸が止まりそうになるほど鼓動が早くなる。
だけど、長すぎた恋の突然の進展に、私はどうしたらいいのか分からず、光雅くんとは友達としての無難な付き合いしかできていなかった。
そんなことに悶々としながらも、数学の授業中、私は板書を必死にノートに書き写していた。
この辺では偏差値が高く、進学校として有名なこの学校の授業は、中学の時とは比べ物にならないくらいスピーディーだった。
席が近いということもあってか、私は光雅くんと良悟くんのふたりと自然と仲良くなっていった。
男子同士も結構気が合うみたいで、お昼を一緒に食べたり部活が無い日は一緒に帰ったりしているようだった。
私はというと、8年前のことを光雅くんには打ち明けられないままだ。
しかし長い歳月を経て想像以上にかっこよく成長した「星の王子様」は、私の恋心を激しく揺さぶった。
隣の席で、彼の存在を感じるたびに、心臓が高鳴ってしまう。
些細な用事で話しかけられただけで、呼吸が止まりそうになるほど鼓動が早くなる。
だけど、長すぎた恋の突然の進展に、私はどうしたらいいのか分からず、光雅くんとは友達としての無難な付き合いしかできていなかった。
そんなことに悶々としながらも、数学の授業中、私は板書を必死にノートに書き写していた。
この辺では偏差値が高く、進学校として有名なこの学校の授業は、中学の時とは比べ物にならないくらいスピーディーだった。