ずっとキミしか見えてない
本人は、あまり周りのことを気にせずにのんびりしたり良悟くんと話したりしているので、気づいていないみたいだけど。
「星の王子様」は、今や「学園の王子様」となってしまっていた。
私の八年越しの思いなんて隅っこに追いやられ、女の子たちが彼に恋の視線を向けている状態だ。
彼のファンにはすごくかわいい子もいる。
地味で目立たない私なんて、霞んでしまうだろう。
隣の席で、友達として仲良くなれただけでラッキーなんだろうな……なんて、弱気なことを考えていると。
「で、紗良はいつ光雅くんに告白するの?」
ニコニコしながら芽衣が言った。
突拍子もなくとんでもないことを言われ、私は思わず体を硬直させる。
「え、え、え⁉ な、何それ⁉ なんで私が光雅くんに、告白するの!?」
芽衣には、光雅くんに対しての想いをまだ何も言っていない。
「星の王子様」が彼だということも、再会して改めて好きになってしまったことも。
すると芽衣は、「はぁ?」と大げさに眉をひそめて言うと、こう続けた。
「星の王子様」は、今や「学園の王子様」となってしまっていた。
私の八年越しの思いなんて隅っこに追いやられ、女の子たちが彼に恋の視線を向けている状態だ。
彼のファンにはすごくかわいい子もいる。
地味で目立たない私なんて、霞んでしまうだろう。
隣の席で、友達として仲良くなれただけでラッキーなんだろうな……なんて、弱気なことを考えていると。
「で、紗良はいつ光雅くんに告白するの?」
ニコニコしながら芽衣が言った。
突拍子もなくとんでもないことを言われ、私は思わず体を硬直させる。
「え、え、え⁉ な、何それ⁉ なんで私が光雅くんに、告白するの!?」
芽衣には、光雅くんに対しての想いをまだ何も言っていない。
「星の王子様」が彼だということも、再会して改めて好きになってしまったことも。
すると芽衣は、「はぁ?」と大げさに眉をひそめて言うと、こう続けた。