ずっとキミしか見えてない
流星の記憶
「パパ! 今日は空を流れていくお星さまがいっぱい見れるんだよね⁉」
「そうだよ。今日はねこ座流星群が大接近する日で、流れ星がお空にいっぱい現れるんだよ」
「わーい! 紗良、流れ星にたくさんお願いする―!」
「あらあら、紗良は欲張りねえ」
暗い夜道を、パパとママと三人で手を繋いで、近くの公園を目指して小さな私は歩いていた。
よくわからないけれど、今日は夜空をたくさんの流れ星が現れる日なんだって。
朝からテレビのニュースでも何回も伝えられていた。
家の近所にある大きな公園には、開けた高台があった。
そこから眺望できる景色は有名で、ちょっとした観光名所らしく、遠くからやってくる人も多いそうだ。
そこならば、流れ星がたくさん見えるらしい。
というわけで、晩御飯を家で済ませた後、私は両親に連れられて公園へ行くことになったのだ。
公園の中の丘に着くと、そこにはすでに大勢の人がいた。
しばらくの間、両親の傍らで空を眺め、流れ星を逃すまいと目を凝らしていた私だったが、一向に流星は見られない。
「そうだよ。今日はねこ座流星群が大接近する日で、流れ星がお空にいっぱい現れるんだよ」
「わーい! 紗良、流れ星にたくさんお願いする―!」
「あらあら、紗良は欲張りねえ」
暗い夜道を、パパとママと三人で手を繋いで、近くの公園を目指して小さな私は歩いていた。
よくわからないけれど、今日は夜空をたくさんの流れ星が現れる日なんだって。
朝からテレビのニュースでも何回も伝えられていた。
家の近所にある大きな公園には、開けた高台があった。
そこから眺望できる景色は有名で、ちょっとした観光名所らしく、遠くからやってくる人も多いそうだ。
そこならば、流れ星がたくさん見えるらしい。
というわけで、晩御飯を家で済ませた後、私は両親に連れられて公園へ行くことになったのだ。
公園の中の丘に着くと、そこにはすでに大勢の人がいた。
しばらくの間、両親の傍らで空を眺め、流れ星を逃すまいと目を凝らしていた私だったが、一向に流星は見られない。