3月生まれの恋人〜Birthday present〜
一度も止まらず走り続けて、ようやくたどり着いた俺たちのアパート
見上げるゆづの部屋には、あたりまえだけど淡い光が灯る
完全に上がった息をととのえながらゆづを思う
毎日俺の分まで用意してくれてる温かい夕飯、きっと今日だってそうしてくれてたと思う
『怒ってるよ、なぁ…』
連絡しなかったのも、こんなに遅くなったのも、初めて
『ごめん、ゆづ…』
俺は覚悟を決めると、とぼとぼとエレベーターへと乗り込んだ
もう二度とゆづの手料理食わしてもらえねーかも
日頃プラス思考の俺ですら、さすがに不安に思ってしまう
扉の前に立つも申し訳なさで心が痛い
重いため息を吐きながら、弁解の言葉を考えつつ、ボタンを押した
〜♪ピンポ〜ン♪〜
呼び出しのチャイムが鳴り、自然身を固くする俺に、程なく小さな足音が聞こえた
『ゆづ?俺…』
見上げるゆづの部屋には、あたりまえだけど淡い光が灯る
完全に上がった息をととのえながらゆづを思う
毎日俺の分まで用意してくれてる温かい夕飯、きっと今日だってそうしてくれてたと思う
『怒ってるよ、なぁ…』
連絡しなかったのも、こんなに遅くなったのも、初めて
『ごめん、ゆづ…』
俺は覚悟を決めると、とぼとぼとエレベーターへと乗り込んだ
もう二度とゆづの手料理食わしてもらえねーかも
日頃プラス思考の俺ですら、さすがに不安に思ってしまう
扉の前に立つも申し訳なさで心が痛い
重いため息を吐きながら、弁解の言葉を考えつつ、ボタンを押した
〜♪ピンポ〜ン♪〜
呼び出しのチャイムが鳴り、自然身を固くする俺に、程なく小さな足音が聞こえた
『ゆづ?俺…』