3月生まれの恋人〜Birthday present〜
奴より一年先にテキトーな高校に進学を決めた俺は
その後、特別会うこともないままに違う時間を過ごし大人になった
一時的に俺の記憶から消えていた柊に久しぶりに再会したのは
おでん屋台をはじめてから二度目の秋だった
やたらと目立つ男の二人連れが
客として店ののれんをくぐって来た瞬間
『……柊!』
『え?
あ、先輩?』
幾分大人びた感はあるものの
基本変わらない、完璧な美形に
俺は瞬時に
中学時代のヤツを思い出す
『久しぶりです』
そう言った柊の傍らには
噂には聞いたことのあったこれまた完璧な美形の兄貴
なんでもこの日は
その兄貴の息子の運動会があったのだとかで
運動会がどんだけ楽しかったのかは解らないけど
この日の柊は、何故だか異様にハイテンションだったと思い出す
その理由を知ることになるのはそれからさらに2ヶ月後
その後、特別会うこともないままに違う時間を過ごし大人になった
一時的に俺の記憶から消えていた柊に久しぶりに再会したのは
おでん屋台をはじめてから二度目の秋だった
やたらと目立つ男の二人連れが
客として店ののれんをくぐって来た瞬間
『……柊!』
『え?
あ、先輩?』
幾分大人びた感はあるものの
基本変わらない、完璧な美形に
俺は瞬時に
中学時代のヤツを思い出す
『久しぶりです』
そう言った柊の傍らには
噂には聞いたことのあったこれまた完璧な美形の兄貴
なんでもこの日は
その兄貴の息子の運動会があったのだとかで
運動会がどんだけ楽しかったのかは解らないけど
この日の柊は、何故だか異様にハイテンションだったと思い出す
その理由を知ることになるのはそれからさらに2ヶ月後