極上御曹司の独占欲を煽ったら、授かり婚で溺愛されています
それを彼にも伝え済み。だからそんなに緊張することも、不安になることもないのに。
「あの、本当に大丈夫ですからね? うちの両親も祖父母も、大歓迎で出迎えてくれますから!」
少しでも彼の気持ちを軽くしたくて、必死に明るい声で言う。すると村瀬さんの頬はわずかに緩んだ。
「ごめんね、心配させて。……大丈夫、わかってるよ。でも、やっぱり緊張する。さくらのご両親とご家族に結婚の申し込みにいくんだから。それにまだ俺、自分の身分を明かしていないしね」
そうなのだ。私から電話で両親に村瀬さんのことを伝えることもできるのに、村瀬さんは自分の口から直接伝えたいと言い、まだ両親は彼が私の勤め先であるムラセの次期社長ということを知らない。
決して反対はされないと思うけれど……間違いなく腰は抜かすだろう。
「とにかく誠心誠意、自分の気持ちをぶつけるよ。……どれだけ俺がさくらを想い、結婚したいと思っているかを余すことなく伝えるつもり。だからちゃんと聞いてて、俺の隣で」
村瀬さん、やはり心配無用です。だって、こんなに誠実で素敵な人との結婚を反対されるとは思えないもの。
「……はい」
私も彼の隣で、両親にしっかり自分の気持ちを伝えよう。
その後も少しでも村瀬さんの緊張が解けるように、他愛ない話をしながら彼の運転する車で向かった。
「あの、本当に大丈夫ですからね? うちの両親も祖父母も、大歓迎で出迎えてくれますから!」
少しでも彼の気持ちを軽くしたくて、必死に明るい声で言う。すると村瀬さんの頬はわずかに緩んだ。
「ごめんね、心配させて。……大丈夫、わかってるよ。でも、やっぱり緊張する。さくらのご両親とご家族に結婚の申し込みにいくんだから。それにまだ俺、自分の身分を明かしていないしね」
そうなのだ。私から電話で両親に村瀬さんのことを伝えることもできるのに、村瀬さんは自分の口から直接伝えたいと言い、まだ両親は彼が私の勤め先であるムラセの次期社長ということを知らない。
決して反対はされないと思うけれど……間違いなく腰は抜かすだろう。
「とにかく誠心誠意、自分の気持ちをぶつけるよ。……どれだけ俺がさくらを想い、結婚したいと思っているかを余すことなく伝えるつもり。だからちゃんと聞いてて、俺の隣で」
村瀬さん、やはり心配無用です。だって、こんなに誠実で素敵な人との結婚を反対されるとは思えないもの。
「……はい」
私も彼の隣で、両親にしっかり自分の気持ちを伝えよう。
その後も少しでも村瀬さんの緊張が解けるように、他愛ない話をしながら彼の運転する車で向かった。