極上御曹司の独占欲を煽ったら、授かり婚で溺愛されています
「そうだな。毎日来るかもわからないのに、村瀬さんのために日替わり弁当を取っておいた甲斐があったんじゃないか?」
お母さんに続いて、からかい口調でとんでもないことを暴露してくれたお父さん。
「ちょ、ちょっとやめて」
なにを言い出すかと思えば……!
前のめりになって止めるものの、ふたりの口は止まらない。
「村瀬さんが日替わり弁当が好きだと聞いてから、この子ったら村瀬さんがいつ来てもいいように、毎日ひとつだけ取っておいたのよ? 来なかった日は自分で買い取って」
「――え」
知られたくないことを暴露され、居たたまれなくなる。隣から村瀬さんの視線を感じるから余計に。
「本当なの? さくら」
ゆっくりと彼を見れば、半信半疑で私を見る彼と目が合う。
「本当ですよ。村瀬さんが来なかった日の落ち込みっぷりったら……ねぇ、お父さん」
「あぁ。見ていられないほどだった」
もう本当にやめてほしい。恥ずかしくて、止めることもできない。
「そうだったのか。……おかしいと思っていたんだ。あんなにおいしい弁当が行くたびに残っていたから。俺がいつもおいしい弁当を食べられていたのは、さくらのおかげだったんだね」
お母さんに続いて、からかい口調でとんでもないことを暴露してくれたお父さん。
「ちょ、ちょっとやめて」
なにを言い出すかと思えば……!
前のめりになって止めるものの、ふたりの口は止まらない。
「村瀬さんが日替わり弁当が好きだと聞いてから、この子ったら村瀬さんがいつ来てもいいように、毎日ひとつだけ取っておいたのよ? 来なかった日は自分で買い取って」
「――え」
知られたくないことを暴露され、居たたまれなくなる。隣から村瀬さんの視線を感じるから余計に。
「本当なの? さくら」
ゆっくりと彼を見れば、半信半疑で私を見る彼と目が合う。
「本当ですよ。村瀬さんが来なかった日の落ち込みっぷりったら……ねぇ、お父さん」
「あぁ。見ていられないほどだった」
もう本当にやめてほしい。恥ずかしくて、止めることもできない。
「そうだったのか。……おかしいと思っていたんだ。あんなにおいしい弁当が行くたびに残っていたから。俺がいつもおいしい弁当を食べられていたのは、さくらのおかげだったんだね」