極上御曹司の独占欲を煽ったら、授かり婚で溺愛されています
村瀬さんは私を好きだと言ってくれた。だったら私は彼の気持ちを信じるだけ。そう思っていたけれど、そっか。私の知らないところで村瀬さんに、たくさん苦労かけてしまっていたんだ。
専務に断るにしても、私のことを伏せて……となると、色々と追及されて大変だったかもしれない。
ふたりのことなのに私、全然気づけなかった。
「すみませんでした」
思わず口をついて出た謝罪の言葉。すると村瀬さんは、ギュッと私の頬を手で挟んだ。
「こら、どうして謝るんだ?」
「え……だってそれは、村瀬さんにばかり大変な思いをさせてしまったから。ふたりのことじゃないですか。それなのに……」
言葉を詰まらせると彼は頬から手を離し、優しく私の頭を撫でる。
「さくらとのことで、大変だと思うことなどあるわけないだろ? むしろ悪かった。俺が前もって専務に、結婚相手は自分で決めるとはっきり伝えておけばよかったんだ。そうすれば、さくらに嫌な思いをさせずに済んだのに」
悔しそうに唇を噛みしめると、再び抱き寄せられた身体。
「俺の出張に同行せず、日本に残ってもらう山浦さんにも協力してもらい、専務や彩芽にさくらのことを気づかれないよう、細心の注意を払うつもりだ。……それでももし、俺のせいで嫌な思いをさせるようなことがあったらごめん」
謝罪の言葉を繰り返す彼に、私は首を横に振った。
専務に断るにしても、私のことを伏せて……となると、色々と追及されて大変だったかもしれない。
ふたりのことなのに私、全然気づけなかった。
「すみませんでした」
思わず口をついて出た謝罪の言葉。すると村瀬さんは、ギュッと私の頬を手で挟んだ。
「こら、どうして謝るんだ?」
「え……だってそれは、村瀬さんにばかり大変な思いをさせてしまったから。ふたりのことじゃないですか。それなのに……」
言葉を詰まらせると彼は頬から手を離し、優しく私の頭を撫でる。
「さくらとのことで、大変だと思うことなどあるわけないだろ? むしろ悪かった。俺が前もって専務に、結婚相手は自分で決めるとはっきり伝えておけばよかったんだ。そうすれば、さくらに嫌な思いをさせずに済んだのに」
悔しそうに唇を噛みしめると、再び抱き寄せられた身体。
「俺の出張に同行せず、日本に残ってもらう山浦さんにも協力してもらい、専務や彩芽にさくらのことを気づかれないよう、細心の注意を払うつもりだ。……それでももし、俺のせいで嫌な思いをさせるようなことがあったらごめん」
謝罪の言葉を繰り返す彼に、私は首を横に振った。