極上御曹司の独占欲を煽ったら、授かり婚で溺愛されています
今夜は久しぶりに光美と大、三人で飲みに行く約束をしている。きっとふたり……とくに光美に、村瀬さんとのことを根掘り葉掘り聞かれるんだろうな。
それがちょっぴり憂鬱になりながらも、意気揚々と最寄り駅へと向かった。
「それじゃさくらちゃん、お先に」
「お疲れ様でした」
弥生さんたちが上がった後も、私はいつものようにひとり事務作業を続けていた。
発注は終えたし、来月のメニューも考えた。うん、今日も定時で上がれそう。
残りの雑務を片づけて一度食堂に立ち寄り、戸締りを確認していく。それが終わる頃、ちょうど終業時間を迎えた。
鍵を施錠して控室に戻り、着替えを済ませてからスマホを確認すると、光美からメッセージが届いていた。
【今から向かうよー。さくら、今夜は電話では聞けなかったアレやコレ、包み隠さず話してもらうからね】
「やだな、ちょっと怖い」
彼女のメッセージを見て笑ってしまう。
包み隠さずって言うけれど、光美には電話でたくさん話したつもりなんだけどな。
【わかったよ。覚悟して行きます】と返信してバッグにスマホをしまい、控室のドアを開けた瞬間、廊下の先にいた人物を見て足が止まる。
壁に寄りかかっていたのは早乙女さんだった。ドアの音で私に気づき、ゆっくりと近づいてくる。
それがちょっぴり憂鬱になりながらも、意気揚々と最寄り駅へと向かった。
「それじゃさくらちゃん、お先に」
「お疲れ様でした」
弥生さんたちが上がった後も、私はいつものようにひとり事務作業を続けていた。
発注は終えたし、来月のメニューも考えた。うん、今日も定時で上がれそう。
残りの雑務を片づけて一度食堂に立ち寄り、戸締りを確認していく。それが終わる頃、ちょうど終業時間を迎えた。
鍵を施錠して控室に戻り、着替えを済ませてからスマホを確認すると、光美からメッセージが届いていた。
【今から向かうよー。さくら、今夜は電話では聞けなかったアレやコレ、包み隠さず話してもらうからね】
「やだな、ちょっと怖い」
彼女のメッセージを見て笑ってしまう。
包み隠さずって言うけれど、光美には電話でたくさん話したつもりなんだけどな。
【わかったよ。覚悟して行きます】と返信してバッグにスマホをしまい、控室のドアを開けた瞬間、廊下の先にいた人物を見て足が止まる。
壁に寄りかかっていたのは早乙女さんだった。ドアの音で私に気づき、ゆっくりと近づいてくる。