極上御曹司の独占欲を煽ったら、授かり婚で溺愛されています
サラサラの黒髪はしっかりセットされていて、爽やかな顔立ちをしている。優しくて物腰が柔らかく、社長の息子で副社長だからといって椅子に踏ん反り返ることはなく、真摯に仕事に向き合っているらしい。
社員誰からも好かれており、頭がお固い重役たちも一目置いていると、なぜか弥生さんが自慢げに言っていた。
いつしか社内では彼のことを皆、『王子様』と呼ぶようになった。
カッコよくて仕事もデキて人柄も良い。それでいて独身ときたらモテないわけがない。
恋人がいるという噂は聞かないし、結婚していないのならまだチャンスがるのでは……? と女性社員は色めき立っているとか。果敢にアタックして告白している人もいるらしい。
――なんてことで盛り上がる話の輪に入ることなく、彼のことを考えていると不意に話しかけられた。
「さくらちゃんにもチャンスがあるのに、どうしてみんなみたいに攻めないの?」
「えっ?」
な、なんの話しだろうか。攻めるってなにを? もしかして仕事のこと?
いきなり聞かれても、これまでの話しの流れをいっさい把握していない私の頭の中は、ハテナマークが並ぶ。
すると弥生さんが豪快に笑いながら話してくれた。
社員誰からも好かれており、頭がお固い重役たちも一目置いていると、なぜか弥生さんが自慢げに言っていた。
いつしか社内では彼のことを皆、『王子様』と呼ぶようになった。
カッコよくて仕事もデキて人柄も良い。それでいて独身ときたらモテないわけがない。
恋人がいるという噂は聞かないし、結婚していないのならまだチャンスがるのでは……? と女性社員は色めき立っているとか。果敢にアタックして告白している人もいるらしい。
――なんてことで盛り上がる話の輪に入ることなく、彼のことを考えていると不意に話しかけられた。
「さくらちゃんにもチャンスがあるのに、どうしてみんなみたいに攻めないの?」
「えっ?」
な、なんの話しだろうか。攻めるってなにを? もしかして仕事のこと?
いきなり聞かれても、これまでの話しの流れをいっさい把握していない私の頭の中は、ハテナマークが並ぶ。
すると弥生さんが豪快に笑いながら話してくれた。