極上御曹司の独占欲を煽ったら、授かり婚で溺愛されています
「ちょっと行ってきます」
一階上の最上階に彼女がいるのなら、会ってたしかめたい。
「お待ちください、副社長」
居ても立っても居られなくなり、社員食堂へ向かおうとしたものの、すぐに山浦さんに呼び止められてしまった。
素早く俺の前に回り込むと、いつになく厳しい表情で俺を見据えた。
「この時間、多くの社員が食堂を利用されております。そのような場で彼女に声をかけられるのは控えたほうがよろしいかと」
「それはっ……そうですが」
「それに彼女は今、勤務中です」
間髪入れずに言われ、なにも言えなくなる。
だけど山浦さんの言う通りだ。さくらちゃんは今勤務中で、大勢の社員の前で俺に声をかけられたら、困らせるだけだ。
「すみませんでした。感情的になってしまい……」
後先考えず、感情の赴くままに行動しようとしていた自分が情けなくて、手にしたままの封筒を、ギュッと握りしめてしまう。
「本日は午後、とくに予定はございません。……彼女の勤務が終了しましたら、私から彼女に声をかけてみます」
「え……山浦さんからですか?」
「はい。彼女にこちらに来ていただき、そこで一度、おふたりでお話されてはいかがでしょうか? ……副社長も、お伝えしたいんですよね? ご自分の気持ちを」
「……はい」
一階上の最上階に彼女がいるのなら、会ってたしかめたい。
「お待ちください、副社長」
居ても立っても居られなくなり、社員食堂へ向かおうとしたものの、すぐに山浦さんに呼び止められてしまった。
素早く俺の前に回り込むと、いつになく厳しい表情で俺を見据えた。
「この時間、多くの社員が食堂を利用されております。そのような場で彼女に声をかけられるのは控えたほうがよろしいかと」
「それはっ……そうですが」
「それに彼女は今、勤務中です」
間髪入れずに言われ、なにも言えなくなる。
だけど山浦さんの言う通りだ。さくらちゃんは今勤務中で、大勢の社員の前で俺に声をかけられたら、困らせるだけだ。
「すみませんでした。感情的になってしまい……」
後先考えず、感情の赴くままに行動しようとしていた自分が情けなくて、手にしたままの封筒を、ギュッと握りしめてしまう。
「本日は午後、とくに予定はございません。……彼女の勤務が終了しましたら、私から彼女に声をかけてみます」
「え……山浦さんからですか?」
「はい。彼女にこちらに来ていただき、そこで一度、おふたりでお話されてはいかがでしょうか? ……副社長も、お伝えしたいんですよね? ご自分の気持ちを」
「……はい」