誰にも邪魔させない。
部屋で制服に着替えていると、家のインターフォンが鳴った。
しかも超連打。
こんなことをするのは奴しかいない。
急いで階段を駆け下り、玄関の扉を開けた。
そこには昨日のことを全く悪びれる様子もない、柊が立っていた。
「ちょっと!家族もいるんだから、連打するのやめてよね!?」
「出てくるのが遅いお前が悪い」
はあ!?
まじでムカつく!
柊には常識とかないわけ!?
「で、なんなの?」
柊の調子に合わせていても、らちが明かない。
しぶしぶ用件を聞く。
「何って、迎えに来てやったんだよ」
え?