誰にも邪魔させない。
*
高校1年の春。
私は柊と同じ高校に入って
運よく同じクラスになった。
入学式から2カ月が経とうとしている。
「なー海莉、今日一緒に帰れる?」
放課後。
柊が誘ってくるなんて珍しい。
いつもは美結(みゆ)と帰っているから
断ろうと思っていると、
「私、今日用事あるんだった!
ごめん海莉、柊と一緒に帰んなよ」
私より先に、近くにいた美結が口を開いた。
美結ってば、変なとこで気を使うんだから。
「え、あ、えっと…」
断る気でいたから、美結の言葉に戸惑っていると、
「で、どうなの?」
柊は少しイライラした様子で聞いてきた。
ここで断ったらきっと、後々大変なんだよね…。
「分かった」
私はしぶしぶ柊のお誘いを受け入れた。
高校1年の春。
私は柊と同じ高校に入って
運よく同じクラスになった。
入学式から2カ月が経とうとしている。
「なー海莉、今日一緒に帰れる?」
放課後。
柊が誘ってくるなんて珍しい。
いつもは美結(みゆ)と帰っているから
断ろうと思っていると、
「私、今日用事あるんだった!
ごめん海莉、柊と一緒に帰んなよ」
私より先に、近くにいた美結が口を開いた。
美結ってば、変なとこで気を使うんだから。
「え、あ、えっと…」
断る気でいたから、美結の言葉に戸惑っていると、
「で、どうなの?」
柊は少しイライラした様子で聞いてきた。
ここで断ったらきっと、後々大変なんだよね…。
「分かった」
私はしぶしぶ柊のお誘いを受け入れた。