誰にも邪魔させない。
冗談じゃねーけど
帰りのHP。
今日は体感的にすごく長い一日だった。
早く家に帰ろうと思いながら先生の話を聞いていると、最後に委員会があることが告げられた。
私、美化委員だった。
今日に限ってほんとに最悪。
朝から色々あったから、家でゆっくりしたいのに。
「海莉ちゃん、行こう?」
ぐったりしている私に、坂城くんが声をかけてきた。
「行こうって何処に?」
「海莉ちゃんも美化委員でしょ?」
そうだ、坂城くんと委員会一緒だったんだ。
「うん」
坂城くんとも気まずままだったけど、声をかけてくれたから一緒に指定の教室へ向かう。
その時、少しだけ柊と目があった気がしたけど、その視線はすぐに逸らされた。
はぁツラい…。