誰にも邪魔させない。
"好きでいろよ"って
え?
…好きでいていいの?
なんで?
分かんない、分かんない。
何この状況。
「好きでいろって、どういう意味?」
そう聞くと柊はスッと私から離れて、眉間にしわを寄せた。
「お前さ、ここまで言ったら分かんだろ、普通」
「わ、分かんないよ!
ちゃんと言ってくれなきゃ分かんない!」
「海莉の脳みそどうなってんの?」
「脳みそ関係ある!?」
「大ありだよ。
そのスッカスカの頭でよーく考えろよな」
柊はじゃあな、と私の髪の毛をクシャっとして私の家から出て行ってしまった。
「なにそれ…」
柊のこと好きでいていいの?
柊は私のこと好きでもなんでもないのに?
全然意味分かんないよー!!