都の剣〜文化祭バージョン〜



激しい轟音と、熱に沙月は目を開ける。

「な、何ここ!?」

目の前には街が見える。しかし破壊され、残骸が散らばっていた。あちこちで火事も起きている。

「ここは都だよ」

嵐猫が静かに言う。つららは顔を歪め、手で覆い隠す。

「あっ、そうだ!葉月は?」

「偵察に行った。もうすぐ戻ってくると思うけど……」

嵐猫が言っていると、葉月が現れた。沙月は都に来る前のことを葉月に言った。

「葉月!お礼くらいちゃんと言わせてよ!」

葉月が無理やり都へワープしたため、沙月はスーにお礼をきちんと言えてなかった。

「そんなにアイツといちゃつきたい?」

葉月は不機嫌になる。

「とりあえず、他の妖怪たちと合流しよう」

嵐猫がそう言い、再びワープをした。

「沙月!!」

大きな建物の屋上にワープすると、懐かしいみんながいた。みんな驚いている。

「沙月〜!」
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