都の剣〜文化祭バージョン〜
「会いたかったです〜!!」

春太郎と幸子が抱きついてきた。すると他の妖怪たちも抱きついてくる。

「沙月、会えて嬉しいです」とお雪。

「沙月〜!元気だった〜?」と火影と水月。

「体は大丈夫?どこも怪我してない?」と桜姫。

「沙月、ちゃんと食べてた?」と金次郎。

「べ、別に寂しくなかったからな!!」とひとめ。

「沙月に会えて、元気になったよ!!」と朧。

ずっと一緒にいた嵐猫や、つららまで抱きついてきた。

もみくちゃにされて沙月が動けないでいると、強い風が起こり妖怪たちが吹き飛ばされる。

「いつまで遊んでいるつもり?もうすぐそこにいるんだけど」

葉月が遠くを指差すと、ゆっくりと街を破壊しながら近づいてくる大蛇の姿があった。

「あいつの弱点は?」

冷静に葉月が訊ねる。金次郎が答えた。

「太陽の光を浴びること、そして四番目の首を切り落とされること。四番目の首には首飾りがある」

なるほど、と呟いて葉月が話す。

「これから俺の作戦を聞いてくれ」
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