都の剣〜文化祭バージョン〜
「まだだ。今オロチは仮死状態でいつ目覚めるかわからない。封印しないと……」

葉月がそう言うが、封印の方法など沙月は知らない。

「私に任せなさ……うおっ」

ドシンと音がして振り向くと、スーが倒れていた。

「スーさん、大丈夫ですか?」

沙月が駆け寄ると、スーは笑顔になった。

「ありがとう。やっぱり君は優しいねぇ」

「早く封印しろ!!」

葉月が怒鳴ると、スーは呪文を唱える。するとオロチの体は光になり、どこかへ飛んでいった。

「これでもう大丈夫!!」

「ありがとうございます!!」

葉月以外がお礼を言い、頭を下げた。

「あの、ずっと不思議だったんですけど、あの剣のありかを教える文、どうしてハロウィンのことを書いたんですか?」

沙月は、ずっと不思議に思っていたことを訊ねた。するとスーは嬉しそうに答える。

「それはね、アメリカの友達が教えてくれたからだよ。世界には面白そうな祭りがあふれてるんだね〜」

スーは沙月の手を取り、顔を近づける。

「頑張ったご褒美に、君を私のお嫁さんにしてあげる」
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