都の剣〜文化祭バージョン〜
教室がざわつく。沙月は、こんな時期に転校生?と不思議に思う。

「転校生の佐野ミコトです。運命の人がいるのでここに転校してきました」

そこにいたのは……。

「スサノオ!!」

「スーさん!!」

沙月と葉月が立ち上がる。クラスは「知り合い?」とますます騒がしくなった。

「君に会うために人間になったんだよ。これから、よろしくね」とスー。

「おい、ふざけんなよ……」と葉月。



窓の外から、三角関係を妖怪たちが楽しそうに見つめていた。

この学校には神様がいるという噂が広がるのは時間の問題だろう。

妖怪たちは、スーと葉月に挟まれて真っ赤になっている沙月を見ながら思った。
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