カフェオレでお願いします
告白するまでは
毎日その顔を見るのが楽しみだった
向けられる優しさが嬉しくて
子供みたいな笑顔が可愛くて
だけど今は……
「あれ、いおり
どこ行くの?」
「ちょっと…具合い悪いから保健室行ってくる」
「え、いお大丈夫?」
「ちょっと休めば大丈夫」
そう言って立ち上がった私を
心配そうな顔で見つめるふたりに
無理矢理笑顔を作って、そう返して
逃げるように教室を後にした
「…」
……だめ
本当に、だめ……
始業のチャイムが響く中
誰もいなくなった廊下を進んで
屋上への階段を上がる
滲む視界をなんども擦りながら
…………間宮君、いつも通りに接してくれようとしてた
だけど、声も笑顔もぎこちなくて
私同様、気まずそうだった
「…」
……胸がずきずき痛い
屋上への扉にたどり着く前に
私はそのまま階段の隅に座り込んでしまう
胸を押さえるようにして膝に顔を埋めた
「……う……っ、う」
堪えきれなくて、涙が溢れる
「ふぇ……っ……ひ、…っく」
……なんでだろう
振られるのなんて慣れてるはずなのに
別に初めて振られたわけでもないのに
今まで経験したどの相手より
間宮君の「ごめん」は痛くて
ぎこちなく向けられる言葉や表情は
私の心に深く刺さって
痛い
毎日その顔を見るのが楽しみだった
向けられる優しさが嬉しくて
子供みたいな笑顔が可愛くて
だけど今は……
「あれ、いおり
どこ行くの?」
「ちょっと…具合い悪いから保健室行ってくる」
「え、いお大丈夫?」
「ちょっと休めば大丈夫」
そう言って立ち上がった私を
心配そうな顔で見つめるふたりに
無理矢理笑顔を作って、そう返して
逃げるように教室を後にした
「…」
……だめ
本当に、だめ……
始業のチャイムが響く中
誰もいなくなった廊下を進んで
屋上への階段を上がる
滲む視界をなんども擦りながら
…………間宮君、いつも通りに接してくれようとしてた
だけど、声も笑顔もぎこちなくて
私同様、気まずそうだった
「…」
……胸がずきずき痛い
屋上への扉にたどり着く前に
私はそのまま階段の隅に座り込んでしまう
胸を押さえるようにして膝に顔を埋めた
「……う……っ、う」
堪えきれなくて、涙が溢れる
「ふぇ……っ……ひ、…っく」
……なんでだろう
振られるのなんて慣れてるはずなのに
別に初めて振られたわけでもないのに
今まで経験したどの相手より
間宮君の「ごめん」は痛くて
ぎこちなく向けられる言葉や表情は
私の心に深く刺さって
痛い