A Z T E C | 年上ドクターの甘い診察



「けど、俺の中ではどこか引っかかってて。何だろうってずっと考えてた」



先生は黙って窓の外を見ている。
もう小雨になっていた。



すると先生は杏の目をまっすぐ見つめてきた。
杏の心拍数が少しずつ速くなる。



「遠慮とか、迷惑とか…本気で思ったりしてない?

辛そうだなって時に、ちゃんと力になれてない気がして」



杏のココロは先生に見事に見破られ、
心拍数がますます上がっていく。



ふたたび窓の外を眺める先生。



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