A Z T E C | 年上ドクターの甘い診察

“他の誰にも弱さ見せなくていいから、俺にだけ教えてーー”


(あの夜にした広瀬先生との約束、忘れる訳ないじゃん…)



最後の最後まで、
先生の優しさを感じて泣きそうになる。



毎日毎日すごく忙しいのに、
私のことを優先してくれてたのも知ってる。



先生が経験した辛い過去も、
どんな思いで私に向き合ってくれてたのかも。



いいところをたくさん見つけて
褒めてくれて。



それでいてダメなところは
ちゃんと指摘してくれて。



何があってもいつでも私に
まっすぐ向き合ってくれたおかげで、



私は自分の気持ちにもっと素直に、
耳を傾けられるようになってきた気がする。



でも、先生だって無理しすぎだよ。


忙しすぎて、
今度は先生のカラダがもたないよ…。



そんな風に思った時だった。



「うそでしょ!もうどうしよう〜!!」


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