A Z T E C | 年上ドクターの甘い診察


「広瀬先生…」



杏はそう小さく呟いて立ち上がった。
次の瞬間、いきなり立ったせいでめまいが襲う。



「…!大丈夫?」


とっさに手を伸ばして支えてくれた先生。
気づくと、自分の両腕を先生が掴んでいた。



「大丈夫です…」



見上げるとすぐ近くにあった先生の顔。
何も言わずにじっと杏を見つめている。



(ヤバい…これじゃ私のココロがもたないよ…!)
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