A Z T E C | 年上ドクターの甘い診察


先生は杏の腕を少しさすりながら
そう言った。



「ちょっと、ごめんね」


すると先生は、抱きしめたままの状態で、
後ろから杏のおでこをそっと触った。



先生のカラダと手に挟まれて、
恥ずかしくても杏は身動きすら取れない。



しばらくしておでこから
手を離してくれたとき、


先生は杏の耳元であやすように
優しくそっと囁いた。




「ここじゃ寒いから、車に戻ろっか」


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