A Z T E C | 年上ドクターの甘い診察



先生と二人きりの車内。



車に向かう途中、
考えただけでもドキドキした。



杏を助席に座らせると、



先生はエンジンをかけて
暖房を入れてくれた。



「ここでちょっと待ってて」



そう言うと、
先生はどこかに消えてしまった。



杏は落ち着くことができず、
さっきから髪ばかり触っている。



しばらくして戻った先生の手には、
自販機で買ってきたコーヒーが2つ。



先生は運転席に乗り込んでドアを閉めると、
その1つを杏に手渡した。



「これで少しはカラダ、温たまると思うから」
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