A Z T E C | 年上ドクターの甘い診察



「あっ、私の好きなコーヒー…」



どうやら先生もこのコーヒーが好きで、
仕事の休憩に、よく飲んでいるらしい。



外からの雨の音が微かに聞こえる車内で、
この甘いコーヒーを先生と一緒に飲んだ。


入院してたときにも感じたこの気持ち。


先生の優しさを感じながら
コーヒーと共にココロが温まっていく。



「それで、カギないんだよね?」



落ち着いた頃、先生が杏に質問した。


車の中を調べてくれたけど、
やっぱりなかったみたい。



どうすればいいか
不安でいっぱいになった時だった。



「そしたら、今夜は俺のところに入院かな」


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