A Z T E C | 年上ドクターの甘い診察


ーー「んん、よく寝た…」


カラダを起こしてベット脇にある時計を見ると、
もう夜の10時近くになっていた。


ふとドアの方を見ると、
ぼんやりとした光が差し込んでいる。


足音を立てないよう
ドアの近くまで行き覗いてみると、


薄暗い中、間接照明の近くのソファで、
本を読んでいる先生が見えた。


(先生のメガネ姿、初めて見た…)


かっこ良すぎて、改めて見惚れちゃう。


落ち着いた大人の色気というか、
こんなにも優しくてかっこいい男性と自分が、


同じ空間に一緒にいていいのかと
正直疑ってしまう。


「起きちゃった?」


しばらくしてたまたまた先生が顔を上げた時、
ドアの側に立っている杏に気がついた。


「気分、どう?」


こっちにおいでと優しく手招きされ、
言う通りに先生が座っているソファの横に座る。


隣にいるだけで、もうドキドキがヤバい。

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