A Z T E C | 年上ドクターの甘い診察


“え、どういうこと…?”



頭の中で一瞬ハテナが浮かんだ。
もしかして、元カノが好きだったとか…?


そんなことをつい考えて、
一気にテンションが落ちる。


「毎年誕生日にいつも食べてた、弟の…。あいつモンブラン好きで」



悠君のことか…
そうだったんだ。



「そ、悠のこと。白石先生が、俺に弟がいたこと、ちょっと話したって聞いた」



なんだ、悠君のこと私がこっそり知ってたのは、先生も分かってたんだ。



でも、先生の口から、
悠君のこと直接話してくれたのは、


先生との仲が縮まった感じがして
ちょっと嬉しい。



「悠君の誕生日、この時期なんですか…?」


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