A Z T E C | 年上ドクターの甘い診察



思いもよらない質問をされ、
杏は必死にその誤解を解こうとした。



食欲がなくても、
頑張って食べようと思っていた。


勉強してたら不意に寝ちゃって、
食べ損ねたけど…。


どうやら広瀬先生は、
杏がまたご飯を食べなかったことを知っているらしい。



「あのっ、食べようと思ってたんですけど、



部屋に戻ったら頭痛くなってきて…寝ちゃって。
さっき起きたらこんな時間で、そしたらもっと頭痛くなってて…」



頭が痛いと言ったとたん、
余計に頭の痛みが強くなった気がした。



「それで…何か飲み物が欲しくて……」



一気に喋ったら、なんだかクラクラしてきた。
なんだか頭もガンガンする。
< 35 / 165 >

この作品をシェア

pagetop