A Z T E C | 年上ドクターの甘い診察
二人だけの深夜
パソコンに向かっていた広瀬先生が
杏が起きたのに気がついた。
「起こしちゃった?」
そう言いながら私に水を持ってきてくれた。
飲みながら先生の方を見ると
パソコンの前に広げていた本や書類を片付けている。
時計はもうすぐ夜中の2時をさそうとしていた。
先生、こんな遅くまで仕事してるんだ。
(やっぱり、また先生に迷惑かけてる…)
どうしていつもこうなんだろう。
弱いところを見せないように頑張っているつもりが、
先生の前ではなぜかうまくいかない。
いつもなら我慢して全然余裕なのに…。
「薬は飲めてる?」