A Z T E C | 年上ドクターの甘い診察


杏の方を振り返って先生が聞いた。



「薬…」


そう小さく呟いたけど、
それ以上まだ喋ることすら辛かった。


杏は目を閉じながら、ゆっくり首を振った。



「ちょっと待ってて」



そう言うと先生は立ち上がり、
何かを持って戻ってきた。
< 39 / 165 >

この作品をシェア

pagetop