A Z T E C | 年上ドクターの甘い診察
「あんなイケメンがお見舞いに来てくれたら、私嬉しすぎて熱出るかも」
「私だったら仮病使ってでも入院する。隣の先生もかっこいい〜笑」
そんな二人の会話を横で聞きながら、
杏はお気に入りのピアスを着けた。
上着を羽織ると、最後にリップを手に取った。
「はい、そろそろ行きますよ〜」
返事がないので振り向くと、
杏の声は二人の世界に全く届いてないようだった。