A Z T E C | 年上ドクターの甘い診察
初めて知る広瀬先生の過去。
それは杏の想像を遥かに超えていた。
今までどんな気持ちで杏に接していたのか、
先生の言葉や優しさを思い出して、
杏は胸が張り裂けそうになる。
「明日は俺も蓮も一日研修だから、
代わりの人が杏を診察するけど、
ちゃんと来てね」
広瀬先生が真夜中に
杏を看病してくれて以来、
まだ何もちゃんと話せていない。
それなのに明日も会えそうにないなんて…
杏は先生との距離が
どんどん離れていく気がした。
白石先生にお礼を言うと、
杏は自分の病室に向かった。