ラストトーク〜君がページをめくる時〜
みんなの視線が私に向けられる。みんなと過ごした時間はとても短いものなのに、誘ってくれることが嬉しくて泣きそうになってしまった。私は笑顔で言う。

「楽しそう！絶対に行きたい！」

そして、いつキャンプに行くのか、食事はどうするのかなど図書室で計画を立て、私たちは高校最後の夏の思い出に何度も胸を弾ませる。

そして、迎えた当日。空に太陽が輝く暑い日になったけど、いいキャンプ日和になったと思う。

キャンプなんて小学生以来だ。私が待ち合わせ場所に行くと、十分前だというのにもうみんな来ていた。

「おはよう！みんな早いね〜」

「そりゃあ楽しみにしてたもん」

そんなことを話しながらバスに揺られ、キャンプ場へと向かう。

川で遊んだり、釣りをしたり、たくさん遊んだ後は夕食の準備を始める。

「やっぱキャンプと言えばカレーだな！」

智絵くんがそう言ったため、みんなでカレーを作る。私、茜ちゃん、智絵くんがジャガイモやニンジンを切り、誠司くんと光矢くんがお米を炊く。

みんなで協力して、おいしいカレーができた。楽しく話しながら食べる。小学生の時に行ったキャンプより、ずっと楽しい。

夕食を食べ終わり食器を洗った後は、たき火を取り囲んでマシュマロを焼いた。誠司くんがその時に怖い話をして場を盛り上げる。その時にふと光矢くんが言った。
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