シンデレラには····程遠い

···迎え?


大学の講義中にLINEが····

風花だ·····

うふふっ····
❬ おはよう。
無事に帰りついた?
食事会大丈夫だった? ❭
心配していたのか···と。
風花の優しさに嬉しくなる。

❬ おはよう。
ちゃんと帰ったよ。
美味しい食事ありがとう。 ❭
と、返した。

それから、一日の講義が終わり
外に出ようとすると
人だかりが····ガヤガヤ···ざわざわ····
ステキ···
撮影?····
誰かの知り合い?····
彼?····あんな彼氏···ほしい···
お兄さん?·····等の声が聞こえる

私には関係ないと
人だかりを避けて進み門から外へ
歩みを進めると
「鈴香。」と、呼ばれて
振り向くと絢斗さん?
ええっ!と、思っていると
« おいで »と、手でされ
走って絢斗さんの元へ。
「絢斗さん、どうしたのですか?」
「鈴香を待ってた。乗って。」
「あっ、えっと、はい。」
きゃーっ、きゃーっ、声が聞こえる
明日、大変かも
と、思いながら車に乗る。

「ちゃんと、起きて行けたのか?」
「もぅ。ちゃんと、行きましたよ。」
風花が、朝が苦手と言ったから
それを言われていると思い

絢斗さんは、クスッと笑うと
私の頭を撫でてくれた。
「食事に付き合ってくれないか?」
「お仕事良いのですか?」
「ああ、息抜きしたい。」
もう、そう言われたら····
「はい。お願いします。」
と、半分飽きれ、半分笑いながら
答えると
「ありがとう。」
と、絢斗さんがいうから
本当に可笑しくなり
クスクスっ笑ってしまった。

その後、ホテルの個室で食事をした。

初めと終わりに支配人やコック長が
絢斗さんに挨拶にきて
やはり、すごい人だと思った。

絢斗さんは、二個お持ち帰りを
頼んでいた。
私が、それを見ていると
「快斗と潤のだ。」
と、言った。

それからは、私のマンションへ
送ってくれて
また、私を抱き締めて
「鈴香。また、会ってくれるか?」
「お仕事 大丈夫ですか?」
「ああ。」
「それでしたら、
また連れて行って下さい。」
「ありがとう。連絡先を知りたい。」
と、言うから
今日もずっと待っていたのでは?
と、思い。

連絡先を交換したが····

「あっ、あの、私、
あまり、まめではないので。」
と、言うと
「かまわない。」
と、言ってくれた。

私は、普通の女の子みたいに
絵文字を入れたり、まめに連絡する
タイプではない。

それでも良いと
言ってくれるなら
良いかと思った。
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